先日、夕食後もうひと踏ん張りと、仕事をしていた時のことです。
午後8時をとうに回った時間です。
つまり、電話が鳴るということが、すでにマナー違反ではないかと思われる時間です。
受話器を取ると、「ぴぃ〜ひゃぁ〜・・・ガー」という、FAX送信特有の信号音を聞かされました。
急いで、受信ボタンを押して、しばらくすると、通信文書の全容が理解できました。
こんな時間に、誰のFAXでしょう・・・と思いきや、
ナント!住所、氏名、電話番号(しかも携帯)がはっきり読み取れ、おまけに、金額までそっくりわかるある業界の大家さんへの通信文書だったのです。
その文書には、右肩に送信先のFAX番号が書いてあるのですが、どうやら、1行、ボタンの位置を間違ったため、
わが事務所への配信となったのです。
個人情報が漏れていますから、ご注意くださいと、送信元に折り返しすぐにFAXを入れたのですが・・・・
ここからが問題です。
ありがとうでも、ごめんなさいでもありません。
わざわざ、何の由来もないのに、間違ってますよと親切に教えるためのFAXを打っているにも関わらず、
何のコンタクトもありません。
プロとして仕事をするなら、まず、間違えることがあってはならないわけですが、人間の仕事です。
間違いはあるはずです。
それならば、せめて、お礼のFAXを流すのが、心遣いのできる仕事ではないでしょうか?
単なる作業と仕事との違いを、あらためて感じさせてくれる、まちがいFAXでした。
このコラムの執筆専門家
- 竹内 和美
- (研修講師)
- 株式会社オフィス・ウィズ 代表取締役
実践型研修で、結果が即・行動に現れます
ビジネススキルに不可欠なコミュニケーション力。ますます重要な「聴く力」「話す力」「論理的に考える力」を高める研修はじめ、企業研修の内製化のコンサルティング、人事政策のアドバイスなど、人事に関する総合的なご支援をしています。
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