講義のテーマは「照明デザインのルールとテクニック」です。
照明(光源)の種類や利用法などを学びましたが、講義を受けているうちに「照明は夜間だけのものではないな」と強く実感しました。
オールアバウト・プロファイルのQ&Aにおいて数々の「狭小地住宅の採光」のご質問があります。
家の中に太陽光が直接差し込むのは確かに気持ち良いですし衛生的なのですが、四方を建物に囲まれた中に複数階を建築すると下階の採光がどうしても疎かになりがちですよね。
不定期ですが数回にわたり、光ファイバーの導入や昼間でも使用できる光天井など介護福祉建築家としての採光論を述べてまいりますのでお付き合いください。
今日のテーマ 色温度を知る
クルマに乗られている方は色温度について自然に体験されているかと思います。
右上の画像を開くと「ケルビン数と色」のバーが表示されます。
雨の日に使用するフォグランプは2500ケルビン(k)から3000ケルビンあたり(イエロー)で、ロービームなどのヘッドライトは4000から5500ケルビンあたり(ホワイト)だと思います。
たまにドレスアップしたクルマのヘッドライトが10000ケルビン(紫)あたりを使用していますが、雨の日は見難く車検も通りませんw
さて、住宅においても光色には、くつろぎのあかり電球色、自然な色の昼白色、白さがひきたつ昼光色があります。
リビングや居室に合う色、食事で食べ物が美味しく見える色、お風呂やトイレなどで寛げる色など使い分けは大切です。
ちなみにろうそくの光は1900〜2000ケルビンくらいで、朝日や夕日の太陽の光は、2000〜3500ケルビン。
正午の明るい太陽の光は、6000〜7000ケルビン。
さらに晴天の空の強い日差しは12000ケルビンと言われています。
もし、部屋全体に上から直射日光が当たっていたら眩しすぎて本を読んだりテレビを見たりするどころではありませんよね。
物の識別がはっきりでき、目が疲れずに住まうには2500から6000ケルビンの間が適当だと思います。
次回は光源について触れますので、お楽しみに。
このコラムの執筆専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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