- 宮本 ゆかり
- マイウェイネットワーク
- ビジネススキル講師
対象:ビジネススキル
「目先の小銭を先に追わない」「代償の先払いをする(成果は“遅れの法則”で後からついてくる)」という原理原則があります。
この原則に反して生活している人は、まず豊かにはなれません。
この原理原則に沿った考え方をしているかどうかは、その人と会話をしてみればすぐにわかります。
特にそれは、職場での面接の現場で顕著に現れます。
私は長年、人事として面接・採用を行ってきました。
面接に来る方の中には、残念ながら、社会人として必要な、最低限の基準がクリアーできていない方もいます。
例えば、自分が応募している会社のHPさえしっかり見て来ない。
(準備不足)
こういう人は当然、当社が目指すビジョンや経営方針もわかっていません。
これでは、これからパートナーになろうとする相手のことにも関心を寄せないで結婚しようというのと同じです。
そのくせ、「福利厚生は?待遇は?」という条件面『自分がもらうこと』に対しては、すごく熱心です。
就職活動をする時、一番大事なことは、理念・価値観の摺り合わせです。
その会社のビジョン・経営ポリシーは何か?
(逆に、もし、これを明記していない会社があったとしたら、そういう会社には就職しないほうがいいでしょう)
そこをお互いに確認した上で、では、自分が何をもってその会社(更にお客様)に貢献できるのかをアプローチするのが面接の場です。
以前、こんな男性〔30代〕が応募して来たことがありました。
彼は、面接の冒頭、私にこう言いました。
「御社の経営理念を見て感動し、すごく共感したので、ぜひここで働きたいと思いました。
私は今のところ、○○のスキルがありますが、恐らく、まだ御社では通用しないかもしれません。
そこで、これから仕事をしながら一生懸命スキルをアップして頑張ります。
皆さんに貢献できるようになるまでは、1カ月の給料は15万円で構いません。ぜひ働かせてください」
彼を、即、採用しました。
彼の成長ぶりは凄まじい速さでした。
半年後には、給料を倍に増やしました。
更に2年後には、彼は年収1千万円を取るまでに成長しました。
お金を先に追いかけず、貢献に集中する人には、お金のほうが後からついてくるのです。