通行量と売上げの相関の事実2 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

林原 安徳
有限会社 ソルブ 代表取締役
経営コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月25日更新

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通行量と売上げの相関の事実2

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通行量を気にしすぎると失敗する
図1のように相関係数が「0.9」もある場合、確かに一方のデータの値が大きくなると、もう一方のデータの値が大きくなっているのがよくわかります。
横軸は「通行量」、縦軸は「売上げ」です。
もしこのようなイメージのグラフであるなら、確かに「通行量が大きくなれば、売上げも高い」という意見にも納得がいきます。

しかし、図2の相関係数「0.6」では、「そう言われてみれば、そのようにも見えるなあ」程度になってしまいます。
言い換えると、横軸の通行量が少なくても、高い売上げになる点もあれば、通行量が多くても、低い売上げの点があるというわけです。

さらに、図3のように相関係数が「0.4」ともなると、もうバラバラの状態です。
相関係数が「0.4」あるといっても、それはあくまでも計算上の数値であって、それがふつうに誰もがイメージするような図1のような相関関係では決してないのです。
少なくとも、相関係数が「0.4」程度では、ほとんど相関がないという印象に近いでしょう。

すなわち、通行量が2倍になったところで売上げはほとんど変わらない。
4倍になれば、若干売上げは高い程度。
といっても、それにはバラツキがあり確かにそうなるとはとても言えない。

これが、通行量と売上げの事実上の相関関係なのです。
筆者が、「通行量は売上予測に役立たない」と言った意味がお分かりになったでしょうか。

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