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- 大澤 眞知子
- Super World Club 代表
- カナダ留学・クリティカルシンキング専門家
カナダ留学、2022年には大規模な変化がありました。
「世界で何が起こっているかに無知な日本の親子をどう騙すか」の手口にそろそろほころびが見えて来たようです。
親がどんどん知識を増やし、正しい情報を得「エージェントの言うことはどうしてもおかしい。」と、賢くなって来ているのを感じます。
また逆に、日本の窮屈、間違った平等主義の教育に押しつぶされ、「カナダが自由なら自分も行きたい。」という、その先の人生を棒にふる選択までしてしまう、10代のnegativeなエネルギーが爆発寸前なのも見て取れます。
日本が変わらない限り、空っぽの「留学」に夢を見ようとする若者は減らないだろうなと悲しい気持ちになります。
ご相談をいただく中で一番多かったのが、「子供がどうしてもというのですが、どうも親としては納得出来なくて。助言をお願いします。」という種類のものです。
幻のような夢の中で留学を考えている子供を現実世界に引き戻すことは、親としても容易ではなさそうで、私も頭をひねりつつの相談対応をしています。
日本の子供にとっては、「現実世界」＝「日本の学ぶ楽しみのない教育現場」でしょうからね。
「幻の留学」を諦め切れないんだと思います。
2023年はカナダから、創造力を駆使したOut of the box提案が出来ますように。
カナダ留学2022年WORST４
１．高校留学し、突然退学通告、強制帰国の日本人高校生がかなりの数に上るようです。
（これについては確かなデータは不可能で、まさか「子供がカナダで法律を犯し退学強制退去になりました。」なんて正直に話す親もいないでしょうから、「上るようです」の曖昧な表現になります。）
私自身が受けた相談の数から数学理論Fermi Estimateで推定するとかなりの数になると思います。
理由は様々
１）カナダの法律を犯した （麻薬から窃盗まで）
２）入学時に署名した内容に反した （親子で署名した書類ですが実は内容には無頓着な方が多いのには愕然）
３）学校での会話の中で「自殺」「殺す」を口にした （日本にいた時と同じように軽い使い方をしたケースでもカナダでは重大）
４）SNS上で不適切な言葉を使った「自殺」「殺す」「レイプ」 （同上）
５）ホストとの不和で一方的に留学生の非とされた （日本人男子留学生に圧倒的に多い）
留学先学区は私が相談を受けただけでも８学区あります。
詳しい話を聞くたびに思うこと
「日本は嫌だ、カナダは自由だから留学したい。」との理由で高校留学をしてしまったケースがまずすべてに当てはまります。
カナダは自由ですか？ 何をしても許されますか？
違います。
ものすごいレベルの思い込み間違いです。
カナダ社会にも学校にも厳しい規則は存在します。
特に親元を離れた10代の留学生にはかなり厳しい規則が課せられるのも知らないケースが多いです。
例えば、高校生同士の喧嘩。
カナダ人同士なら親も含め様々な解決法を探りますが、親のいない留学生は「親が手元において面倒をみるべき」とカナダ側が判断します。
ですから、カナダ人高校生なら「説教」「謹慎」になるケースでも、留学生は「退学」「国外退去」となる可能性が高いわけです。
数年前に関与し、結局日本人留学生（18歳）の逮捕・強制帰国まで行き着いた事件も同じです。
留学生への罰はかなり厳しいことをよく留意しておくこと、です。
ドラッグについても同様。
例えばマリファナはカナダの高校生は普通に所持し使用しているのは周知の事実です。
学校も売買に関与していない限り、説教する程度でたいした問題にはならない場合が多いです。（学区・学校によります）
ところが、親元を離れて来ている高校留学生は、上述の署名した書類にも明記されているように「完全に禁止」です。
ほんの少量の所持を見つかると、それまでの学業・行動が学校を満足させるものである場合、「厳しい説教」で済むかも知れませんが、普段から他の低レベル留学生やカナダ現地のいわゆる不良とつるんでいる留学生には厳格な罰則になります。
即刻退学・学生ビザ取消、国外退去です。
常用している形跡が認められた場合は、恐らく更に厳しく罰せられます。
＊退学帰国になった元留学生はよくこう言います、「友達もたくさん出来て楽しかったのに。。。」
日本からの留学生はお金をふんだんに使います。それを知っている地元の不良たちがそのお金目当てに寄ってきます。
ホイホイ喜んで、金のなる木になってくれると見られている日本からの高校生。
日本人留学生が泣く泣く帰国した後、そんなカナダの不良たちはまた次の犠牲者を探して群がります。
ほいほい送られて来ますからね。
退学の際の学区の処置次第では、その後のカナダ入国禁止もあり得ますので大問題です。
『カナダは自由だから』は完全な間違いであることをよく認識して下さい。
２．カナダ大学レベルに対応出来ない留学生続出
これについては、地元カナダの学生も同様。
コラムを公開していますので、詳細はこちらをどうぞ・
カナダ大学：パンデミック教育停滞により大学レベルに対応出来ない現地学生続出
パンデミックの教育不在はカナダも日本も同じでした。
カナダの大学進学のため！と高校留学した日本人は、ほぼ何も習わないまま卒業への単位をもらい、提出しさえすれば成績をもらい、そのまま大学へと進学しました。
日本の高校からカナダに来た留学生は、カナダ大学の過酷なレベルに到達しないまま、日本の大学と同じだとの思い込みで入学。
初セメスターで、現実に直面。
アサインメントを書いても、提出しても、テスト勉強をして「よし！」と臨んでも歯が立たない悲鳴が聞こえてきます。
カナダ大学のレベルは本当に過酷です。
それに十分備えるためにはこれらのコラムもかなりお役にたつと思います。
大学留学する日本の高校生へ［カナダGrade12の実力を知ること］
カナダ高校教育をパンデミックに盗まれたまま卒業し、大学から大量ドロップアウトの実態
３．カナダメデイアが「カナダ留学の膿」を暴露し始めた
カナダ主要メデイアが、カナダへの留学について大いなる疑問を投げかけた2022年でもありました。
留学生を詐欺の獲物とし、何でもありの語学学校・カレッジ・リクルーター（エージェント）の悪事が続々明るみに出て来ました。
特に、「語学学校」「コーププログラム」などの甘い勧誘を受け、カナダを目指している方には必読のコラムを。
騙されないように、十分気をつけて下さい。
カナダ大学留学 - モントリオールの詐欺カレッジ3校・学費返還なく学生立ち往生
語学学校からコーププログラムという大インチキ：カナダCBCニュースが暴露
カナダの留学生との関係は【略奪者と犠牲者】Toronto Star News
４．カナダのどこに留学しても日本人だらけの怪
この現状が急増したのも2022年です。
なぜでしょうか？
日本から世界を見る目が甘いと思います。
まだまだパンデミックも継続し、戦争や紛争などの危険、民主主義の崩れ行く世界の中、留学自体のあり方を考え直す学生が多い中、日本からは未だに「エージェントが大丈夫って。。。」と、大量に送られて来ます。
その結果でしょうね。
また、日本からの留学生は目を覆うほどダントツに英語力が低いので、下の方のESLに押し込められます。
結果、クラスは日本人でワイワイ。
また、交換留学をさせたがる日本の高校や大学は（なぜですか？）危機的世界の中、留学生への門戸を狭くした他国を避け、制限の少ないカナダ（現在国内で相当問題視されてます）に無理やり行き先を変更したことも理由でしょう。
どさどさ、日本の高校生・大学生が、わざわざカナダで日本人だらけのクラスで勉強するためにやって来ました。
カナダ留学：高校も短期大学研修もESLはほぼ日本人だらけです、助けて下さい！
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2023年には、ワースト４がどう変化するでしょうね。
１・２番では相談に応えるべく頑張って動きました。
特に大学生への学習支援では大忙しです。
３番はカナダのメデイアに大いに期待していますし、私もそろそろ持っている情報を開示しメデイアと話をしてみようかと。
４番は、「ま、お好きに」ですね。
最後に、冒頭にも書きましたちょこっとだけGood news.
「エージェントの宣伝を鵜呑みは出来ない、何かおかしい。。。？」と賢明な親が増えていることに光を見た気がします。
全力で応援したいと思います。
Good news
１．高校留学に大いなる疑問を抱く親が増加
子供の高校留学準備学習をサポートしたいのですが、何をどう学べばいいのか困っています。
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Happy New Year!
本当に、自分にはカナダで勉強する能力があると思ったら
カナダにいらっしゃい！
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StoryTelling Camp in Canada 2023
「カナダ大学留学への特訓方法」eBook
カナダからのサポートグループ Canada Club
「カナダ高校留学実態総集編」eBook
カナダ発日本人のための本格的英語学習サイト UX English
わかりやすいクリティカルシンキング講座
Podcast [カナダにいらっしゃい！]
このコラムの執筆専門家
- 大澤 眞知子
- （カナダ留学・クリティカルシンキング専門家）
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい！
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
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