大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「高校留学説明会でのエージェントの話が信用出来ません」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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高校留学説明会でのエージェントの話が信用出来ません

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留学 大学・高校正規留学 2022-06-25 04:47

カナダ高校留学の実態2019年総集編」eBook

2020年1月公開以来、多くの方にダウンロードいただきました。

ちょうどパンデミックが人類に忍び寄りつつある時期の公開でした。

パンデミックで状況は一挙に爆発し、書くことさえ躊躇するような酷いケースが増えたことには大きな危機感を持っています。

 

それでも、エージェントたちは「良いことだけを並べ立て」とにかく誰でも、先でどうなろうが知ったこっちゃない、必死でリベート稼ぎに走っています。

未だに毎日ダウンロードが絶えず、それに伴うご相談をいただく中で、「エージェントは信用出来ない」という声が高まって来ていることに注目しています。


大切な子供さんの10代後半そして大きな将来をつぶしたくなかったら、「高校留学はしないこと」

あらためて、声を大にして伝えたいと思います。


一つのご相談を紹介しておきます。 (個人情報のため、主題を変えないまま内容を多少変更しております。)

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「子供が通う高校が主催したエージェントの留学説明会に行ってきました。

とにかく良いことばかり話していました。

カナダ高校留学では、英語力が低くても大丈夫、英語力が低くて断られた人はいませんとも話していました。

それを聞いて気持ちが傾いている親が多いことに驚きです。

大澤さんがこれまで発信されていることが、とても参考になりました。

ありがとうございました。」


まんまと騙される様子が目に浮かぶようです。

カナダを知らない、いや、日本の外を実際に体験もしたことがない親は、高校留学を夢物語として語るエージェントの良いカモです。

ネットのエージェントサイトを見ても吐き気がするような嘘が並んでいますが、おそらくそのような親は、海外旅行のバケーション案内と同じように「わぁ〜すご〜い!」とノッて来るのでしょうか。


エージェントサイトにはこんな記述をよく見かけます。

「カナダ高校留学は英語が出来なくても大丈夫。高校でのESLが充実していますので、留学後に英語力を上げることが可能です。」 

ははははははは。 大笑いが止まらないとんでもない誤魔化しです。


その真実を歴史を追ってお話します。


1.1990年代に始まったカナダ公立高校への留学では、最初は日本での成績が重視されました。 中以上は必要という軽いものでしたが、良い優秀な留学生を求めての高校留学プログラムとしてカナダが乗り出したわけです。

2.最初は良心的であったカナダの学区は、留学生の払うバカ高い授業料収入により、金の亡者と化して行きました。 留学生を人間とみなすより、授業料を持ってくる商品を見るようになりました。

3.1990年代後半、アジア経済危機が起こり、留学生数が激減しました。 バカ高い授業料をあてにし始めていた学区が、こぞって成績不問に動いたのがこの頃です。 とにかく誰でもいいから入学させて授業料収入を確保することが、至上命題となってしまいました。

4.エージェントは「チャンス!」とばかりに「カナダの高校は日本での成績は問いません。英語も出来なくても大丈夫。」というまるで人買いのような勧誘で、何も知らない親子を騙すようになりました。


5.それを鵜呑みにし、カナダに渡った日本人高校生の運命は?

学力と英語運用能力のなさから、カナダの高校では卒業に向けての正式コースの履修は許されず、英語の出来ない留学生だけを集めたELL(ESL)に入れられます。

留学に英語力も日本での成績も問わないが、カナダの高校で通常の勉強をさせるとは言ってないですからね、受け入れ学区は。

エージェントはその大事な部分を意図的に隠して宣伝しているわけです。


英語の出来ない留学生用のコースを適当に用意され、3〜4年経って気がついてみると卒業単位に届かないケースが続出。

大学進学にはGrade11/12の高いレベルのコースで良い成績を取ることが必須なのですが、そんなところには全く届きません。

結局、大学進学は叶わず、その先の見通しもたたない日本人がカナダをウロウロ。

留学先が悪かった。。。などという身勝手な理由で高校を転々とするケースも多いです。


この6月、カナダの高校卒業時期ですが、「卒業出来ると思っていたのに出来ないことがわかりました」「大学進学出来る単位がありません」「レベルの低いコースに入れられましたが、そこでもパス出来ません」「どこに行けば卒業出来ますか」などなどの相談が舞い込みます。


驚くことに、ほとんどの留学生は「自分の学力不足」が原因とは思っていないようです。

送られた学区・高校が悪かった。。。他の学区なら卒業している留学生もいるのに。。。などと、未だに「カナダの高校は成績が悪くても留学できます」嘘を信じ込んでいるかのように。

日本人留学生間でのSNSでもデマが飛び交い、「あの学区は簡単に卒業出来る」「あそこのカウンセラーは留学生をこっそり卒業させてくれる」などを簡単に信じ込み、カナダ各地転々が始まります。


何度も言いますよ。

エージェントは誤魔化しばっかりですが、それでも「カナダの高校は学力も英語力も低くても卒業出来ますよ」とは言ってませんよ。

「簡単に入れてくれますよ」と言っているだけです。

成績も悪く、英語も出来ない高校生を簡単に入れて、授業料を巻き上げ、その後は本人の問題だよと、高卒資格さえなしの日本人を大量生産しているのが、高校留学の実態です。


エージェントの甘言によだれをたらさないよう気をつけて下さい。


「え〜!?そんな良い話ばかりじゃないでしょ?」と疑問を感じたらご連絡下さい。

カナダからの見解をお話致します。


それでも高校留学を諦め切れない方は 

カナダクラブにいらっしゃい!

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