大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダ大学留学 - モントリオールの詐欺カレッジ3校・学費返還なく学生立ち往生」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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カナダ大学留学 - モントリオールの詐欺カレッジ3校・学費返還なく学生立ち往生

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留学 大学・高校正規留学 2022-03-18 03:50

3月17日CBCの記事より(この件はカナダでも大きな話題となっています。)

Fired by her school board, a Montrealer went on to run 3 colleges. International students are paying the price 

「モントリオール学区を首になった女性、その後3つの詐欺まがいカレッジ経営に手を染め多数の留学生が犠牲になっている。」

 

Caroline Mastantuonoと、その娘・息子が学区がらみの詐欺で起訴されました。

モントリオールで3つのカレッジへの留学生リクルートを請け負う会社を経営(Rising Phoenix International)、2020年以来数百人の留学生を勧誘していた。 ひとりの留学生が払ったお金はカナダドル30,000ドル。

 

インドを集中的にターゲットにしていた会社のようですが、この会社を通した方には警告です。

送り込んでいた詐欺まがいカレッジは[M College in Montreal, CCSQ College in Longueuil and CDE College in Sherbrooke ]。

 

現在の段階でこれら3つのカレッジは留学生から集めたお金を何億円も返済していない状態。

多くの訴えがすでに起こされており、訴訟のターゲットはMastantuonoが経営するRising Phoenix International。

Caroline Mastantuonoと娘のChristinaは詐欺の容疑での裁判を待っています。

 

これら3つのカレッジには現在新たな買い手が見つかり、授業再開の予定ですが、多くの留学生は学費返還を要求しています。

返還されるかどうかはわかっていません。

 

Mastantuonoは多くの不透明な件により2016年にモントリオール学区(Lester B. Pearson School Board)を解雇されています。

2004年にこの学区のInternational Student ProgramのDirectorになったMastantuonoはすぐさま助手として、自分の娘と息子を雇入れ、トロントをベースとする留学生リクルート会社(Edu Edge Inc.)のパートナーシップ契約を結びました。

もっともっと留学生を勧誘するためです。

2004年にはたった7名だった留学生数が2016年には777名に増え、予算の足りないこの学区への大きな収入となりました。

 

ところが、学区は、パートナーシップを結んでいるEdu Edge Inc.への法外なコミッション額に疑いを持ち、Mastantuono自身も学区からの給与以外にこの会社からも多額の報酬を得ていることに気がつきました。

学区はすぐさま正式な捜査を行い、明確な説明・証拠が提出出来なかったMastantuonoを解雇するに至りました。

 

当時の学区のDirector自身も、「不透明だけど学区にこれだけのお金を儲けさせてくれてるんだ。まぁいいじゃないか。」と述べていたそうです。

留学生は単なるお金です。人権も、人間としてのケアも必要ないと考えている受け入れ側のバケの皮が完全に剥がれてます。

 

その後Mastantuonoは、前述の3つのカレッジに関与し、政府名を語ったり、ありとあらゆる誤魔化し手口により、留学生をカレッジに呼び込み続けました。

Lester B. Pearson School Boardを解雇されたにも関わらず、いかがわしい3つのカレッジを買い占め[M College in Montreal, CCSQ College in Longueuil and CDE College in Sherbrooke ]、留学生の払うお金を食い物にしていたMastantuono。

膨大な経済貢献をしている留学生の授業料収入に対してのカナダ政府のヌルい対応がはっきり見えて来ます。

カナダで違法な行為を行うカナダ人を摘発せず、そのまま留学生を騙し続けるのを見てみぬふりをしていたことになります。

 

Mastantuonoと娘のChristinaは2020年に、Lester B. Pearson School Boardで働いていた際の不正によりAnti-Corruption Unit逮捕され裁判待ち、無罪を主張しています。

 

ケベック州への留学生数、特にインド人留学生の数は急激に増加中で(from 2,686 in 2017-2018 to 14,712 two years later)そのほとんどは、私立または政府からの補助金のないカレッジに来ます。

このようなカレッジにまでは政府の目は届かず、経営者側・エージェント側がまんまと儲けるための穴だらけだそうです。

 

カナダのカレッジに留学しようとしているみなさん、十分に気をつけて下さい。

 

ケベック州のみに留まらず、カナダ全国にこのような政府の目の届かないカレッジが溢れています。

経営方針も杜撰、留学生への教育というのは表だけの看板。

実際は、留学生は単なる物体であり、多額の授業料を持ってカナダに来るおいしい存在としかみなしていません。

 

特に、下記の2年プログラムを提供するカレッジには要注意。 コース提供にあたり政府の認可が必要ないからだそうです。

従って、質には大きく問題が生ずる恐れがあり、2年のDiplomaを取ってもカナダ社会では認識されない結果ともなりかねません。

business administration

project management

 

日本からの留学生はなぜかbusiness administration を希望する人が多いようです。

就職に有利との思いがあるのか、特定の分野への興味がない場合、無難な選択肢として選ぶのでしょうか。

そこにつけこんだずるい詐欺商法ですので、くれぐれも気をつけて騙されないように。

 

モントリオールの詐欺カレッジのひとつM Collegeに通ったことのある留学生言(現在は授業料返還要求中)

「通常授業はほとんどなく、カレッジからのフォローアップもなし、本当に何もなかった。」

M Collegeに雇われていた講師言。

「Administrationはまったく組織として機能しておらず混乱状態。」

「教材もなし、カリキュラムもなし、スケジュールもなし。何もなかった。」

 

こんなカレッジがなぜ認可されたかは、現在、責任を追求中だそうです。

 

2022年1月、Winter Semesterオープンを前にこのM Collegeとあと2つのカレッジは突然閉鎖されました。

債務者保護のためが理由で、Mastantuono自らがZoom Meetingで発表したそうです。

 

夢を抱き、将来の良い暮らしを求め、カナダに留学した学生たち。

この貪欲な詐欺にひっかかり、大きな衝撃を受けたまま、放り出されてしまいました。

 

カナダ大学留学、カレッジ留学には大きな大きな落とし穴があります。

くれぐれも騙されることのないよう、注意して下さい。

 

少しでも不信な勧誘に巻き込まれそうな状況にある方は、ご相談下さい。

カナダよりアドバイスさせていただきます。

 

留学には楽な道はありませんよ。

日本で十分勉強し、カナダの制度に対応する準備をしてから

大学留学には決してエージェントなどに頼らず(詐欺にあう可能性が高すぎ)

自分で調べ、確認してから

 

カナダにいらっしゃい!

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