ピアノ教室のライフサイクルを知る - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

藤 拓弘
リーラムジカ 代表
経営コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月25日更新

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ピアノ教室のライフサイクルを知る

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ピアノ教室運営について

これからピアノ教室を開きたいと思っている方や、子育てがひと段落して、
中断していたピアノ教室を再開したい、とおもってらっしゃる先生もたくさんいらっしゃいます。

そして、既に長年教室を運営され、たくさんの生徒さんを抱えている先生方も
いらっしゃることでしょう。

今回は、ピアノ教室の「ライフサイクル」を考えることで、
成功するピアノ教室運営を考えていきたいと思います。


*ピアノ教室のライフサイクルとは?
人間の一生のようにどんな業界、商品にも、成長と衰退の「ライフサイクル」があります。

また「ピアノ教室」を考えた場合も、次のような「ライフサイクル」があります。


【導入期】

 ↓↓ 教室を開業して、生徒募集を活発にする時期

【成長期】

 ↓↓ 募集の結果、生徒が集まり、教室も成長する

【成熟期】

 ↓↓ 適切な生徒数があり、安定した教室運営

【衰退期】

 ↓↓ 生徒の成長に伴い、生徒が減少。教室も衰退

【??】

 ↓↓ ・・・・


この「ピアノ教室」のライフサイクルを考えることで、
現状を改善する策が見えてきます。


そこで、各ライフサイクルの特徴と、留意点を詳しく見て行くことにしましょう




*導入期
教室を新規開校し、宣伝・生徒募集活動をもとに、
生徒さんが徐々に集まってくる時期が導入期です。

教室の内装などのハード面、先生の教室運営に対する
気持ちも非常にフレッシュな状態です。

この時期に、用意周到な宣伝準備や、適切な広告媒体の選定、
教室経営のコンセプト作りや理念、がしっかりと出来ていれば、
新規オープンの新鮮さも伴って、生徒さんは着実に集まり始めます。


逆に、この時期に適切な準備をせず「見切り発車」的に教室運営をスタートしてしまうと、
思うように生徒が集まらず、費用ばかりがかさみ、順調なスタートが切れなくなります。


*成長期
導入期に行った活発な生徒募集活動や、既存生徒さんによる口コミによって、
さらに生徒さんが増加し、教室運営が活発になります。


また生徒さんが集まることで、先生自身のモチベーションも高まっていくのがこの時期です。


この時期は、ピアノ教育に対しての意欲に燃えており、熱心な指導、
たゆまぬピアノ教育研究によって、その熱意が生徒さんや外部にも伝わり、
教室運営が活気あるものになります。


生徒さんが順調に増えて、自身がレッスンできるコマが十分に埋まり、
適度な生徒数になっていくのがこの時期です。


*成熟期
生徒数がある程度固定化し、月謝収入も安定してくる時期です。

この時期は、生徒数の増減はあるものの、教室として安定し、
生徒数も適度なところに落ち着いている状態です。


ですが、教室経営の安定により、これまでの古い経営方針や古いレッスン指導法に固執し、
時代の流れに合った教室運営に留意していないと、生徒数が減少し始めます。


この時期は、運営者の常に新しい情報を取り入れる柔軟性や、
生徒さんの退室を食い止めるための対策が必要となります。


また、時代に合った宣伝活動、生徒募集を行う必要もあり、安定した教室運営の中で、
その「時代性」に気づかないうちに生徒が減り、教室運営に支障をきたすことになります。


*衰退期
経済や少子化などの時代性、教室運営者の高齢化などの様々な要因により、
生徒が減り、教室運営が厳しくなる、という時期が、この衰退期と言えます。


また、教室として年を重ねるごとに、既存の生徒さんの高齢化も進み、
辞めていく生徒さんも増え始めます。

この時期に大切なのは、運営者のモチベーションをいかに高く持ち続けるか。

また、時代に合った生徒募集法、レッスン法などの情報に鋭くアンテナを張り、
これまでの自身の運営を見直す、ということが必要になってきます。


この時期に、過去の栄光におごらず、新たな気持ちで教室経営を立て直す行動力があれば、
教室は持ち直します。


つまり、この【衰退期】から、上向きS字カーブである、
新たな【導入期】を作り出すことができるわけです。


*あなたの教室のライフサイクルから生徒募集を考える
ここまで、ピアノ教室におけるライフサイクルについて見てきました。


現状として、あなたの教室は、今どのライフサイクルにありますか?


前述したように、教室のライフサイクルによって、生徒募集法や教室運営の
改善法などが変わってきます。


「導入期」は、周到な開校準備と、生徒募集戦略が必要ですし、
「成長期」や「成熟期」には、既存生徒さんの満足度を上げるための教室努力、
「衰退期」には新しい生徒募集法の模索がキーポイントになってきます。


ちなみに20〜30年前は、好景気と子供の数が多かったため、これと言った生徒募集をしなくても、生徒は集まった、ピアノ教室としては絶頂期といえます。


今となっては、非常に羨ましい時代ですが、問題点としては、その頃の先生方は、
これと言った生徒募集をしていないという点にあります。



そして、ピアノ教室が「衰退期」に入ったときに、どのような生徒募集をすれば良いか
分からなくなり、教室運営が成り立たなくなる。


ですので、ピアノ教室を立て直したり、生徒を集めるための教室の
「経営者マインド」をある程度シフトする必要性も出てきますね。



ITが発達した現在、その時代に合った生徒募集や、教室運営の見直し、
セミナーや勉強会への参加や古い体質を見直す柔軟性が必要となってきていると思います。


この辺りが「生き残るピアノ教室」のヒントなのかもしれません。



現在、ピアノ教室運営のエッセンスをメールマガジン「成功するピアノ教室」にて執筆中です。

 

 

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