- 曽根 省吾
- 株式会社塗装職人 代表
- 神奈川県
- 一級塗装技能士
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
現在塗装を頼んでいる人とか、もうすでに塗装が終わっている人からのトラブルなどの相談で、どこに相談したらよいのかと悩んでいる方に対して少しはお手伝いができるのではということでその事例を少し紹介したいと思います。
これは直近の相談電話なのですが、シャッター塗装をしていて前はスムーズに上がっていたのにも関わらず塗装をしてからは引っかかるように重くなってしまったというものです。
その方はしきりに「業者さんに責任はないのか?」という相談だったのですが、実際に現場を見ていないのでわからないものの、想像だけでお答えした内容としては、塗装すればシャッター同士が擦れあってペンキの粘着によって動きが悪くなるので、開け閉めが以前ほどスムーズにいかなるいかなくなるということをお伝えしました。
それに加えてせっかく塗った部分にもこすりキズが付いてしまうのでどうしたら良いかという事にもお困りの様子でした。
以上の相談の答えとしては、いずれも塗装をすれば避けられない事象ということです。
それをできるだけ避けるためには塗装後、数日ぐらい経過してから開け閉めをした方が良いとは思いますが生活があるためそれはそのお家の事情それぞれで可能かどうか異なってくると思います。
うちでも過去に電動シャッターの塗装で同じようなトラブルを抱えたこともありました。
なので今回の相談の方ももう塗ってしまったため、では今後どうすればいいということでしたが、話と想像だけで答えるのにも限界があります。
あまりいい加減な事は言えないので結論的には見てからでなければ分からないということはお伝えしました。
ただ今回お伝えしたいのは、シャッターの塗装方法や正確な塗り方とかではありません。
本来のこのような問題点は塗装したから問題が発生したということよりも、塗装の前に工事をした後のデメリットについての部分を説明しなかったということが問題だったという点です。
そういう後から発生するようなデメリットな部分も、塗装業者として過去の経験からきちんと伝えるのか伝えないのかということはとても大事なことなのかなと思っています。
塗装するのはもちろん美観や耐久性は向上しますがこのように塗ってしまったことで極々少ない事例ではありますがデメリットも全くないとか言われればそうでもないです。
防水工事もしかりです。
外壁塗装をする点においては、価格や品質を比較して業者選びをするのは当然ですが、そもそも中には「質問をする質問自体がわからない」という方もいます。
そこで大事になってくるのが、「できることはできる」「できないことはできない」、という意思表示をしっかり示してくれる業者です。
それは、施工主が知らないことに対してもメリットやデメリットの両方を正直に伝えるということでもあります。
できないことをできると言ってしまうのは品質に重きを置くというより嘘や誇張をしてまで契約を先行させてしまうという証拠でもあり、価格についても論外の価格設定を告げられてしまう可能性さえあります。
ただ事前にそこまで話してくれる業者を見つけるというのは簡単なことではないかもしれません。
そういう方に対して、うちではこちらのような塗装や防水の質問や相談を受け付けるサイトも運営しているのでよければのぞいてみてください。
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