- 大澤 眞知子
- Super World Club 代表
- カナダ留学・クリティカルシンキング専門家
カナダ社会が日毎に暴力的になっていると感じます。
毎日殺傷事件の報道が止まりません。
たくさんの人が集まるショッピングセンター、モールなどで白昼の銃撃・殺傷事件です。
現在、特に下記のニュースに名前の出ているバンクーバー周辺に残留している日本人高校生は、昼間でも外出は極力控え、巻き込まれないよう気をつけてください。
(事件の余りの多さに、すべて書ききれません。カナダ中が多かれ少なかれ同じ状況だと判断し自分の身を守る事に留意してください。)
1.ラングレー市のWillowbrookモールで白昼の銃撃
5月3日(月)午後3時頃、多くの人がショッピングしていたラングレー市のWillorbrookモールで、銃弾を受けた男が見つかり病院に搬送されました。 かなりの重症だそうです。
モール内のトイザラス周辺の駐車場やSportChek店内など、警察の黄色いテープがはられ物々しい警察の捜査が行われました。
現在、警察は詳細は発表していませんが、その後近くのアルダーグローブで燃えている車が見つかったこととの関連性も調べているようです。
警察は目撃情報を求めています。
この地区はエージェントと組み、留学生の授業料目当てに日本での不登校児など問題児を多く集めていました。 授業料収入が目的です。
留学後に問題を起こす日本人高校生も多く、高校留学受入学区の中ではOne of the worstに属するところです。
2.サレー市の病院に銃弾を受けた19歳が駆け込み、後に死亡。
The Integrated Homicide Investigation Teamが調査に当たっている事件です。
4月30日午後1時半ごろSurrey Memorial Hospitaに現れた19歳は、その後治療を受けるが死亡。
バンクーバー周辺で多発するギャングがらみの抗争事件の犠牲者と見られています。
警察は市民から情報を求めています。
サレー市もラングレーと同等の危険な町です。
特に北部・中心部の治安は最悪で、スカイトレインの駅当たりは昼間でも歩くのをはばかられるほど危ないです。
薬中・ホームレス・ギャングなどがたむろし、「ここは本当にカナダ?」と思えるほどです。
ここもエージェントがなぜか張り切って、特に危ない地域の高校に日本人高校生をせっせと送り込んで来た学区です。
地元のカナダの人たちも「こんな危ない地区のこんな高校によく日本の親は子供を送りますね?!」と驚いているほど危ないです。
サレー市の南、ホワイトロックに近い高級住宅地には学力でも評判の3つの高校がありますが、そこではなく、地元でも評判の悪い移民だらけ(ほとんどインド系)の学校に送られます。
地元でも白人の親が避ける高校なので、その空席を埋める役割を日本人留学生に押し付けている地区です。
3.デルタ市のショッピングセンターで起こった銃撃事件で、29歳の刑務官が殺されました。
人が多く買い物に訪れるScotsdaleショッピングセンターの一角にあるWalmartで銃撃が起こりました。
午後5時という人がかなり多くいた時間に。
銃撃後、犯人はWalmartから走り出て車に乗り逃走したのではないかと、目撃者のSNSビデオ。
その車は近くのバーナビーで燃えているのが見つかりました。
デルタ市も日本人高校生の多い所です。 上記、サレー市と隣接しており、今回銃撃のあったScotsdaleには地元高校(Seaquam Secondary School などに通う留学生が何も知らずに訪れることがよくあると聞きました。 普段からかなり危険が臭う場所ですので気をつけてください。
また、このセンター前を南北に伸びる道の両側にはインドの看板を掲げた立ち並び、町や住宅の雰囲気もカナダではなくインド?と思えるところです。
殺された刑務官もインド系でした。
4.バーナビー市の銃撃で25歳女性が銃弾を受け重症。
日曜日早朝の事件で、犯人は逮捕されましたが詳細は公開されていません。
複数の銃弾を受けた女性は命は取り留めましたが、重篤な状態だそうです。
バーナビーはパンデミックにも関わらず未だ日本からの高校生を積極的に入れている学区です。
エージェントの勧めをそのまま信じないこと、ですね。
5.Metro Vancouver警察は、諸々の銃撃事件は経験の浅くコントロールの出来ないギャングの仕業だと見ています。
人の集まるショッピング地区で白昼銃で殺し合いをしているところから、ギャング集団の中にも亀裂が入り、仲間同士もコントールが出来なくなっている危険性が指摘されています。
このところ頻繁に起こっているバンクーバーダウンタウンでの銃撃時間なども、人の多い時間帯のレストラン、にぎやかな通りなど。
今までにない無計画性が見られるとか。
違法なドラッグ製造・売買で稼ぐギャングたちはマリファナが合法になって以来、人造アヘンに集中しており、その儲けなどを狙った事件だと言われています。
その抗争が激しさを増す今では、いつ市民が巻き添えをくうかわからない状況が怖いです。
Simon Fraser 大学の犯罪学専門家はこう警告しています。
「警察も、裁判所も止めることが出来なくなったギャングの銃撃抗争は、今や普通の市民の場所に移って来た。これは非常に危険な状況だ。」
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これが今のカナダです。
バンクーバー周辺だけでなく、BC州の他の地域も、そして他の州も同じような問題を抱えています。
多民族国家を目指し、移民と白人、先住民族と白人との軋轢に蓋をし、「成功する移民国家」を宣伝するカナダの内部には、出てきてほしくない膿が渦巻いていることも、今回のたくさんの事件で明るみに出てきたようです。
銃で殺し合いレベルになくても、普通に生活している先住民族・移民たちと白人との間にはまだまだ大きな溝があるカナダ社会です。
大学留学を目指すみなさんは、そんなカナダの歴史を積極的に知り、カナダで自分が置かれている位置を認識し、自分を守ること。
これがカナダ留学のとても大切な一部分でもあります。
Take Care of Yourself, 日本人留学生。
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このコラムの執筆専門家
- 大澤 眞知子
- (カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
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