- 大澤 眞知子
- Super World Club 代表
- カナダ留学・クリティカルシンキング専門家
パンデミックで「うつ状態」カナダ ー「長い長い試練を一緒に耐えるしかしかない(BC州政府)」
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(Halloweenの週末、BC州だけでなんと1,120名のコロナ感染。 他の州も悲惨。 今後もっと増えることが予想されています。)
カナダではサマータイムが終わり、11月1日日曜日に時計の針を1時間戻しました。
夕方の時間が1時間早くなったので日があっという間に暮れます。
午後4時にはすでに夕刻の空気が押し寄せて来ます。
これから、カナダでは長い長い、日照時間の短い、暗くて寒い冬が何ヶ月も続きます。
先日書いたコラム「渡航中止勧告中のカナダに未だ未成年の高校留学生を送り続けるエージェントがいるのはなぜ?」 途上国の人身売買かとみまがう暴挙です。
いかに留学エージェントビジネスを守るための私利私欲にかられたものかが透けて見えます。
こんなカナダに「高校留学出来ます!」と日本の未成年を騙して飛行機に押し込み、ここから描写する「長く・暗く・寒い・うつ病のカナダ」に置き去りにするエージェント。
留学エージェントの狡猾さがここまで落ちています。
カナダではMental Health専門家たちが総動員されています。
この長い、太陽の光が少ない冬のCovid-19は人間への大きな試練であると。
長く、寒く、暗い冬、しかもパンデミック収束の見通しさえない今、人の心は大きく蝕まれると。
「先が見えない。。。どうしたらいいのか。。。。」の不安が、「うつ病」という奈落の底にはまり込むと。
パンデミック第一波時のようなロックダウンを避けようと、必死の政府は生ぬるい対応に終始しています。
感染者数、死者数の激増にも、こんな諦めに近いコメントを出すだけです。
"We've got to get through this for a long time together, and I think that's the best way to do it."
「長い長い試練を一緒に耐えましょう。それしかない。」〈BC州政府〉
人の命を守るため、ビジネスを閉める、学校を閉める勇気の必要な時に。
最初の第一波より深刻な秋の第2波なのに、臆病な政府もカナダの人たちの足並みも乱れています。
「あれだけやってもダメだったのに、また?」と、駄々っ子のように反対する白人たちが醜く叫び始めたカナダ。
中国人攻撃が激化し、中国も他のアジアも区別出来ない馬鹿な白人たちがアジア人全体を敵視する風潮が日増しに強まるカナダ。
カナダ社会・経済はどん底です。
明日の食費にもこと欠く人たち、家を失う人たちが周りにもわんさか。
政府の援助も終わりました。
この長くて暗い冬には、ホームレスの異常な増加が心配されています。
マイナス30度の中のホームレス。
想像出来ますか?
カナダ全体がうつ状況に落ち込む冬だそうです。
Covid-19対策。
頑張ったのに、結局何の役にも立たずまだ猛烈な威力で戻ってきたウイルス。
結局何をやっても無駄、うまくいかない。。。と考え始めると襲ってくるのが「うつ」。
心理学の特別な用語で”Learned helplessness”と言います。
「何をやっても無駄だから、何もしない」とただただ受け身で後ずさりをするだけ。
"It does feel like we're heading into a long, dark winter."
例年ならきらびやかで賑やかなクリスマスシーズン。
孤独や社会からの孤立が一番こたえる季節です。
カナダ社会全体がMental Healthと格闘しています。
こんな中に「高校留学できます!」と騙され送り込まれる日本の高校生の生活が想像出来ますか?
囚人と変わりないですね。
“It certainly will get better.”
パンデミックは永遠には続かないし、必ず何らかの終点はある、でも。
クリティカルシンキング思考法で一番人類に難しいことは:”Tolerate uncertainty.”
「不確実さに耐えること」
パンデミックの不確実さをそのまま受身で受け入れ、潰れてしまうのではなく、不確実な中に少しでも「確実なこと」を見つけること。
それにより”Learned helplessness”に捕まらず、自分のことは自分でコントロール出来るように。
Autonomy (自分のことは自分で決め、コントロール出来ること)の意識は脳を元気にし、前向きに動けるようになります。
ただし、無理やり不可能なことを「可能」だと思い込まないこと。
Focus on what we don’t and what we do know.
「わからないこと」と「知っていること」の区別をはっきりすること。
幻想のバラ色夢は見ないこと。
「え?!高校留学したかったのに。いつ出来ますか?」という全くの馬鹿げた問い合わせに、「出来ます!」と答えるエージェント。
「出来ない」ことを伝えず、こんなカナダに送り込む。
無知な親子に「バラ色夢」を見せて。
重大な詐欺犯罪だと思います。
New York Timesの記事
「3歳児でもこのパンデミック禍には情報が必要。親が正しい情報をわかりやすく話し、現在何が起こっているか、これからの前向きな準備などを話すことが非常に大切。」
留学予備軍の日本の親子のみなさん。
今、日本の外で何が起こっているのか、正しい情報を常に自分で把握し、親子で話し、自分が自分の考えでパンデミック後の「留学」に備えて下さい。
3歳児にも必要なことです。
エージェントは「詐欺集団」だと考え完全に計画から排除し、自分だけの未来に進むこと。
カナダ大学正式留学中、そして入学目前で渡航する大学生のみなさん。
カナダで困ったことがあればご連絡下さい。 大人の留学の力になれると思います。
Watch Out.
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このコラムの執筆専門家
- 大澤 眞知子
- (カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
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