- 寺崎 芳紀
- 株式会社アースソリューション 代表取締役
- 東京都
- 経営コンサルタント
-
03-5858-9916
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
こんにちは!株式会社アースソリューションの寺崎でございます。
今日は、「これからの介護」というテーマの3回目として、今後介護サービスに求められる具体的な考え方について、自分の思うことを書かせていただきます。
介護に携わる方々は、対象となる高齢者層の価値観や考え方をよく理解して、サービスを提供していかなくてはなりません。
デイサービスを利用されるご利用者様を拝見しますと、その年齢層は様々です。
若い方ですと、50代位で特定疾病により要介護となってしまった方もいらっしゃれば、80代90代という方もいらっしゃいます。
「介護=高齢者」と一括りにしがちですが、50代と90代というのは世代が決定的に違います。
育った環境も、世相も、価値観も、実に異なります。
そういうことを考慮せずに、画一的なサービスしか提供できないようでは、この先本当に痛い目に遭うと思います。
現代、人は何か情報を得ようとする際に、ネット等を使います。
レストランを探す際に、クチコミでの評価を選択肢の一つにするのと同じように、介護サービスを選ぶ際も情報収集をして選択する時代が、確実にやってきます。
介護事業者やサービスに従事する方々は、時代が確実に変化することを重々理解し、その変化に適応できる体制を築き、スキルを磨いていかないとダメだ、ということなのです。
これは、別に介護に限った話ではありません。
いかに時代を先取りしていくか。これが重要なのは当たり前です。
今は最先端の技術やサービスが、あっという間に陳腐化してしまう時代です。
だから、製造業でも情報テクノロジーでも、何であっても常に進化し続けないと生き残れません。
現在、介護業界は人手不足ですから、失業してもこの業界なら比較的雇用していただきやすい。
しかし、一定の期間を過ぎれば、高齢者の急激な増加はひと段落し、あとは減少へと進みます。
理論上、介護業界が「人材不足の業界」ではなくなる、ということです。
そんな先のことを考える余裕、今はないかもしれません。
今この時、シフトをどうやって回そうかと頭を悩ませている管理者さんが、恐らくたくさんいらっしゃるでしょうから・・・私もそうでしたので、よく理解できます。
しかし、そうであっても、変化には適用していかなくてはなりません。
コロナ禍で、私たちの生活は大きく大きく変わり、これまでの常識を打ち破らざるを得ない状況へと変わりました。
これだけ流行するまで、恐らくコロナのような感染症の世界的蔓延を予言していた方は、まずいなかったでしょう。
しかし、誰しもが予想しえない出来事により、人間の生活様式や考え方が崩れることが、現実にありえます。
もし、介護業界に身を置く方々が、そういう将来を見据えることなく、旧態依然としたサービス手法をこれからも続けるとしたら、あるいは介護従事者がご利用者様の世代ギャップやニーズに変化を学ばずして、画一的なサービスしか提供しなかったとしたら、今は許されたとしても10年後20年後は許されなくなるでしょう。
そうならないように、介護に携わる方々(私も含めて)は、もう一度自らを見つめなおし、変化に堪えうる力をつけていかなくてはならないのです。
このコラムの執筆専門家
- 寺崎 芳紀
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- 株式会社アースソリューション 代表取締役
介護事業所の開設から運営まで、オールワンでお手伝いいたします
有料老人ホーム施設長・訪問・通所介護管理者・老健相談員、事業所開発等の経験を活かし、2007年7月に弊社を設立しました。介護施設紹介サービスをはじめ、介護事業所の開設・運営支援等を行い、最近では介護関連の執筆活動にも力を入れております。
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