- 大澤 眞知子
- Super World Club 代表
- カナダ留学・クリティカルシンキング専門家
カナダから帰国した高校留学生のみなさん。
突然消えてしまった未来は、少しは見えて来ましたか。
現実的な一歩を踏み出しているみなさんを応援しています。
「カナダ高校留学の実態」を公開したのが随分前に思えるほど、Covid-19が高校留学を叩き潰しました。
語学学校もほぼ全滅。
いよいよ大学留学が本来の「自国でも優秀な生徒の特権」に戻ります。
大学留学は、大きく形を変えながらも「世界社会に貢献出来る人材育成」に向かってダイナミックに進みます。
特に、クリティカルシンキングの国カナダでの今後の大学の進化には目が離せません。
高校留学から帰国し、未だカナダに戻ることを夢見ている高校生のみなさん。
コロナパンデミックが終息したら、高校留学は元に戻るという幻想を抱いているみなさん。
残念ながら、その全く反対方向に落ちていくカナダの高校留学プログラムを目の前に眺めています。
1.語学学校の90%が永久閉鎖
バンクーバー、トロントなどの大都市圏を中心にうじゃうじゃ存在していた語学学校の90%が完全に閉まるとCBCのニュース。
非英語圏からの若者が短期で英語圏を体験し、英語学習のマネごとも体験する語学学校はここ数十年雑草のようにはびこっていました。
TOEFL,IELTSなどの高いスコアは望めず、母国での成績もかんばしくない若者たちが「誰でも留学出来ますよ〜」というエージェントの宣伝にのせられ、授業内容にはとても見合わない高額の費用を払い「やって来た語学学校。
「高校留学への英語力が足りないから」「大学留学への通過点」などという全く真実にそぐわない誇大広告により、過去に多くの高校・大学予備軍が、インチキまがいの語学学校にお金を落として来ました。
いくら日本に向けて発信しても、きらびやかなパンフレットと嘘の広告にコロッと騙され続けて来た日本の親子たち。
やっと、語学学校という詐欺集団が消え去ります。
CBCの例に上がっているのは、Inlingua Vancouver, Global Village。
相当ボロ儲けをしていたようですが、Travel Ristrictionに対抗するためには、嘘のレベルが間に合わなかったようです。
生徒数が激減、教室の賃料を払えず倒産というケースがほとんどです。
4月頃には必死でオンライン授業に切り替えようとしたようですが、もともとの学習能力も動機も低い語学学校希望者。
カナダに来て”Yeeees, gooooood.” と間違いだらけの英語で白人講師と話すのを目的にしていた語学学校希望者には、オンライン学習など幼稚園の子供に教えるより難しい。
その結果、倒産。
やっと「留学もどき」がカナダから姿を消します。
高校留学でエージェントから「高校入学前に英語訓練をするので語学学校に」と大嘘をつかれることもなくなります。
高校留学は、日本の中学・高校での成績がトップクラスで、英語エッセイ・クリティカルシンキングレベルがカナダのGrade10と同等な生徒のみのものに戻ります。
2.コロナパンデミックによる中国人への暴力がますます激化 (CBCの特集)
中国から来たコロナウイルス。
中国人のせいだ!と、アジアの顔を見ると攻撃をする白人が増えました。
経済も最悪、仕事も失い、明日の食費にも事欠く白人たちが、うっぷんを晴らすのはアジアの顔をした年寄、女性たち。
中国人もフィリピン人も台湾人も日本人も区別のつかないまるでアジア人への無差別攻撃のようです。
3.9月からの高校授業は「オンライン継続+時々学校」かも
現在試験的に実施している高校生の週1回のちょこっと登校。
全員が戻ったわけでもなく、通常のカリキュラムをこなせるわけでもなく、ただ単に実験のための登校。
今週始めからの実験登校3日目に、BC州保険省トップドクターがコメント。
9月からもおそらくこの体制で。
「オンライン継続+時々学校」
ただし、コロナウイルス第2波の規模により変わる。
高校生たちの学力低下が大いに心配されています。
オンライン授業はほとんど効果も内容も期待されていません。
一番の問題は、次のレベルへの準備が全く出来ないということです。
「自分の学力は自分で守る」時代、現実味を帯びて目の前に広がります。
4.荒れるカナダ社会
もともとの危険な地域(例えばバンクーバー郊外のサレー中心部から北部、そしてその周辺)で毎日殺人事件が報道されています。
仕事も学校もなく、お金もなく、精神的異常をきたした人たちが牙を向き始めているようです。
今日のサレーの事件は、病院に運ばれた後死亡した女性の死因は「殺人」だと、警察が捜査を始めた件です。
昨日はTeenager4名の乗る車が暴走死亡事故、サレーです。
荒れる社会は色々なところで吹き出しています。
バンクーバーアイランドにあるファーストフードWendy’sドライブスルーで、暴れ悪態をついた白人男。
注文したハンバーガーにマスタードが入っていなかったことが原因。
応対したのはみな高校生のアルバイト。
怯え、相当のトラウマが残ったと報道されています。
カナダ全土で「精神が危ない?」と思われる事件が多発しています。
日本から留学しているみなさんはくれぐれも周りに注意し、危機感を持って行動して下さい。
5.カナダ大学正式留学希望のみなさんへ
カナダの大学が考えている新しい対策が徐々に見えて来ました。
まだ、確定しているものはありませんので、具体的にお知らせする時期ではありませんが、その変化に向けての準備に入る絶好の時期だと感じています。
もう少し形を持ってきた段階で、特集してお知らせする予定です。
以前よりもますます高い能力が必須となる大学留学。
一日も早い、的を得た準備が必要です。
最低3年計画での準備が条件だと理解して下さい。
New Normal カナダ大学留学準備への問い合わせはこちらから。
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このコラムの執筆専門家
- 大澤 眞知子
- (カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
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