- 沼田 順
- Office JUN 代表
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対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
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銀行の中では数少ない、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、6月の基準金利は固定金利が低下しました。
まず変動金利ですが、これは日銀が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続していることや、日本の短期金融市場が安定しているため横ばいとなりました。変動金利の横ばいは、6月の他行の金利でも同様だと思います。
なお、ソニー銀行は返済額を5年間一定としその一定の金額の範囲内で、元本、利息の定期的な見直しを行う「5年ルール」や、5年後に返済額を見直す際に前回返済額の125%を上限とする「125%ルール」の不採用により、適用利率が急激に上昇した局面においては返済額が大幅に増える可能性があります。
ソニー銀行や新生銀行の変動金利を選択する際は、上記の仕組みの適用がないことをよく理解しておくことが必要です。
一方の固定金利ですが、中心となる基準金利の固定10年は前月比横ばいの1.900%、20年超の最長期間の基準金利は前月比0.029%低下の2.397%となっています。(基準金利から適用金利が定まります)
ソニー銀行の資金調達時期にあたる、4月下旬から5月上旬にかけては、長期金利が低下したことが要因と考えられます。
今後の見通しですが、変動金利は横ばいとして、長期固定金利の指標となる長期金利も横ばいの展開となりそうです。
日銀が打ち出した、無制限の国債買い入れは市場にインパクトを与え、国債購入が思惑通り増加。結果として国債価格が上昇したことで、国債の利回りを表す長期金利は再度マイナス圏まで低下しています。
一方で、今後国債が増発されるとの懸念も根強く、これは国債価格の低下につながるため、現在は両者が綱引きをしているような状態となっています。
当面はこの需給バランスが続く見込みで、他行の6月の全期間固定金利も横ばいが続くと考えています。
金利一覧 住宅ローン
沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー)
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