- 増井 真也
- 建築部門代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
さんかく形の土地ということで、通常のプランを配置すると非常に無駄が生じることになる。そこで、直角三角形の土地をそのまま少しだけ小さくした直角三角形の住宅を建てることにした。お母さんと娘さん二人だけの住まいということで、開口部は最小限にとどめられている。外部とはわずかな開口部で連結しているに過ぎないが、その代わりに、内部の開放感を高めようということでさんかく形の端から端まで見渡せるような間仕切りの無いプランとなった。中央部には屋上に出ることの出来る棟屋を持つ吹き抜けが1階から3階までズドンと突き抜けていて、やわらかい光が屋上からふりそそぐ。さんかく形の壁で守られた、母と子のための秘密基地。そんなイメージでこの住宅は進められることになった。