- 増井 真也
- 建築部門代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
さんかくの家では、多くのセルフビルドを取り入れた。
壁の石灰クリームはクライアントとその友人達の手によって塗られた。
床や家具、建具などの木部にはオスモというドイツのメーカーのウッドワックスが塗装されているが、これもセルフビルドによるものである。
玄関の扉の引き手は私が彫刻刀で削りだした。私がやったのではセルフビルドとはいわないかもしれないが、建具職人さんに頼んだのではいくらかかるかわからないということで、手作りで作ったものを無料でおいてきたのだから、れっきとしたセルフビルドの仲間である。
そのほかにも、塗装工事などはほとんどの部分をセルフビルドで行っている。これによって、だいぶコストダウンが成されたことはいうまでも無いが、それにもまして忘れがたい思い出にもなっているだろう。