- 植森 宏昌
- 有限会社アイスビィ 代表取締役
- 大阪府
- ファイナンシャルプランナー
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対象:お金と資産の運用
そもそも、デリバティブ取引とは為替変動の動きをある程度推測した上で、将来における取引を先取りし、価格変動リスクを下げるものです。では、何故、ファミリーレストランに関係するの?と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか?サイゼリアは、ハンバーグ等の加工食品や牛肉などをオーストラリアから輸入していたのです。海外から大量の原材料を輸入する際には、収益が最終的に確定するまでに為替変動によって損失が発生する可能性があります。そのリスクを回避する為にデリバティブ取引を行っていました。
簡単に言えば現在の豪ドル―円が「1豪ドル=70円」の場合に、将来100円まで円安に進むと思えば、現在の70円ではなく、豪ドル―円を「1豪ドル=100円」で先取りで取引します。そして円安に進めば損失を回避できる反面、予測とは逆に円高に進めば損失が発生してしまいます。
リスク回避の目的が今回の様な世界的な金融不安に因り予想外の動きをした場合、デリバティブ取引自体がリスクを増幅しサイゼリアの様に巨額の評価損を計上する可能性もあります。
世の中、甘い話しや簡単に儲かる話しは無いと言うことですね。又、投資に100%という言葉もありませんから、投資を考えられる場合は慎重にご検討下さいね。
このコラムの執筆専門家
- 植森 宏昌
- (大阪府 / ファイナンシャルプランナー)
- 有限会社アイスビィ 代表取締役
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