
- 竹内 和美
- 株式会社オフィス・ウィズ 代表取締役
- 研修講師/国家資格キャリアコンサルタント
対象:顧客満足・コンプライアンス研修
- 中沢 努
- (コンサルタント・研修講師・講演講師)
- 中沢 努
- (コンサルタント・研修講師・講演講師)
以前も「謙遜と謙譲の違い」について、コラムを書きました。
今日は、「拒否」と「謙譲」の違いと、受け手の印象について書きますね。
例えば、少し年配の方が頻繁に出かけることを知ったとしましょう。
その場所が、なかなか、遠くて、荷物をもって移動することも知ったとしましょう。
この2つは事実です。
そして、その出来事を、わたしは、何か手伝えたらうれしいと思いました。
また、荷物を持って移動するのはたいへんだろうなぁと、想像しました。
これは、わたくしの受け止め方です。
この事実と、わたしなりに受け止めた感情を足して出した答えは、
「お送りしましょうか?」という答えです。
さて、ここからが今日の本題です。
この「わたしが送りたいと思う気持ち」を、相手がどう受け止めるか?についてです。
相手の方は、頑なに遠慮されます。
そして、その理由が、「あなたもお忙しいでしょうから」というものです。
実は、いま、コミュニケーションにミスマッチが多い理由の一つであり、
多くの人は、それに気づくことがないことが、わたくしには残念でならないのです。
これ、ゆっくり読むと、違和感がわいてくることでしょう。
わたくしは、「送りたい」、「あなたの力になれたら」と素直に願っているのです。
にもかかわらず。
お断りになる方の理由が、「あなたもお忙しいでしょうから」というのはいかがですか。
気持ちのやり取りができていません。
なぜなら。
あなた = わたくし に、固辞する原因があるとして、お断りになっているのです。
もし、どうしても相手の申し入れを受け入れることに心理的な負担を覚えるなら、
「わたくしね、自分でどこまでできるか、やってみたいから見守っていてくださるとうれしい」と、
自分を主軸にして、
自分の気持ちを正直に伝えて断ったほうが良いのではないでしょうか?
言葉は、その人の心を正直に映し出すものです。
拒否することと、謙譲することは、まったく別のものです。
言葉の選び方は、教養の高さ、相手への配慮は品格を表すだけに、
日頃からのトレーニングは欠かせないものですね。
秋の日差しは、少々元気がなく見えるものです。
だからこそ、皆さんが明るく、周りの人を励ましてくださいね。
今日も良き日でありますように。
このコラムの執筆専門家

- 竹内 和美
- (研修講師)
- 株式会社オフィス・ウィズ 代表取締役
実践型研修で、結果が即・行動に現れます
ビジネススキルに不可欠なコミュニケーション力。ますます重要な「聴く力」「話す力」「論理的に考える力」を高める研修はじめ、企業研修の内製化のコンサルティング、人事政策のアドバイスなど、人事に関する総合的なご支援をしています。
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