飲食店(居酒屋)での顧客管理分析導入事例10 - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

藍原 節文
株式会社ファースト・シンボリー 代表取締役
経営コンサルタント

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対象:経営コンサルティング

寺崎 芳紀
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閲覧数順 2024年04月25日更新

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飲食店(居酒屋)での顧客管理分析導入事例10

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顧客管理分析と販売促進戦略
飲食店(居酒屋)での顧客管理分析事例の第10回目。今回は、具体的に顧客
管理分析結果から、新規顧客を獲得するために実施した販促施策を詳細に
説明していきます。


復習の意味で、

【弊社での顧客管理分析導入前の状態】
当然、アンケートや名刺交換などによる顧客情報の取得は実施しておらず、
マーケティング的な視点からの店舗分析ができていない状態であった。
お客様が
 どのエリアから来ていて
 どういった顧客層が多くて
 誰と来店することが多く
 どういったきっかけで来店しているのか
 新規顧客が多いのか既存顧客が多いのか
などの情報に関しては、感覚値でしか把握していなかった。

立地に関しては、最寄の駅から歩いて10分前後のところにあり、やや繁華街
からは離れている状態。実施している販促は、ぐるなびへの掲載と店舗で
作成した簡単なチラシを配布している程度。
店前には、簡易的な看板などが立てられている状態であった。


【顧客管理分析の結果】
1.年代別での顧客分析では、30代の顧客層が最も多く、次いで40代、50代、
 20代の順で顧客獲得ができている。

2.男女比率で言うと男性顧客が68%、女性顧客が32%となっており、男性
 顧客のほうが多くなっている。(ホールスタッフに女性が多いことも起因
 しているかもしれない)

3.職業別の顧客分析では、70%を超える人たちが会社員となっており、会社
 関係で来店されているお客様が多い。

4.エリア別の分析では、店舗のある駅周辺に住んでいる人が約50%、それ
 以外は、非常に広い範囲での集客ができている。

5.来店のきっかけに関しては、ぐるなびなどのサイト、紹介、常連などが多く
 なっているが、最も多かったのが常連。サイトに関しては充分に活用されて
 いない。

6.料理に対する満足度合いは最高評価をつけているお客様は24%となっている。

7.接客・サービスに対する満足度合いでは、最高評価をつけているお客様が
 36%となっている。

8.お客様からの自由コメント欄の記載では、接客・サービスに対するコメント
 が目立っており、早急な改善が必要である。



そこで、新規顧客を獲得するために実施した販促手法は以下になります。

■店外サインの見直しを実施。今まで目立たなかった&力を入れていな
 かった「目立つ」という部分に関してのテコ入れを実施
■パンフレットを作成し、ポスティングにより、地域に対してのアプローチを
 実施
■宴会需要獲得のために名刺・パンフレットを有効活用した法人営業を
 徹底する
■ホームページ上でのSEO対策の実施により、獲得したい顧客に対して
 認知を上げるような展開を実施
■ホームページの内容を充実させ、認知→来店につながるような仕掛けを
 施すことで、来店数をUPさせる


それぞれの新規顧客獲得のための販促施策に関しては、次回以降で数回に
わたって説明していきます。