- 黒木 昭洋
- コーチ
- BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ
対象:コーチング
先日は柳井さん、永守さんの記事について紹介させていただきましたが、本日はカルビーの松本さんです。
今回はこの記事を読んで感銘を受けたことを紹介させていただきます。
社員(メンバー)を大切にするということは?
松本さんは、ジョンソン&ジョンソンの代表もされていたこともあります。
その記事の中では、「経営理念について」の考えを紹介されていまして、その引き合いにJ&Jのクレドを引き合いにお話しされています。
少し長いですが、感銘を受けた部分を紹介させてください。
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クレドーは4つの部分から成ります。会社はステークホルダー(利害関係者)への責任があり、
ここにはその優先すべき順番が書いてあるんです。その順番を間違ったらダメですよ。
1番は顧客と取引先、2番は社員とその家族、3番はコミュニティ(地域社会や資源などの総称)。
それらへ責任をちゃんと果たしているかと。そして最後が株主です。
(中略)
カルビーの社員にも、行動規範を定めたカードを持たせています。
その中に、カルビーグループビジョンとして「顧客・取引先から、次に従業員とその家族から、
そしてコミュニティから、最後に株主から尊敬され、賞賛され、そして愛される会社になる」と
クレドーと同じ内容を盛り込んでいます。
(中略)
僕がクレドーで特に好きなのは、社員への責任に関する「社員一人一人は個人として尊重され、
その尊厳と価値が認められなければならない」という一節です。
これが欠けると会社はダメになります。
これは社員に甘くしろという意味ではありませんよ。
経営にはね、甘さなんかありません。
儲けるために一定の厳しさを持ってやらないと、社員は強くならず、本人が不幸になります。
野球の春季キャンプで、厳しい練習をしないと強い選手として育たず本人が不幸になるのと同じです。
僕が入ったころのカルビーは甘く温かい良い会社でした。
でも、もうかっていなかった。そこで、コスト削減に取り組み、利益率を改善しましました。
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少し長い引用になってしまいましたね、すみません。
松本さんはJ&Jやカルビーといった大きな組織のTOPでしたが(ですが)、
これはどんな組織を率いるときにも大切にしなければいけない心得だと思います。
メンバーを大切にするということは「尊重する」こと
私もそうですが、メンバーを大切にするというと、どうしても「やさしく接する」などの
表面的な事、そして短期的な心情面のことに配慮したことに終始してしまうケースが多いです。
もちろんそれも大事で、否定するつもりはありません。
ただリーダーの大切な役割は、組織全体の成果を最大化することや、そのための方向性を
指し示し続けることだと思っています。
そう考え、メンバーも大事にすることが「尊重」ということになるのだと思います。
具体的にはどうすることなのでしょうか?
私はこう理解しています。
・メンバー一人ひとりにどんなことを求めたいかを伝えること
・成功したらそのプロセスを褒めて、もう少し難易度の高いことを任せること
・失敗したらプロセスを見直し、必要に応じてきちんと「叱る」こと
簡単なようで、難しいことだと思います。
しかし私もリーダーとしてこういった理解を忘れることなく行動しなければと思います。
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