- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
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対象:お金と資産の運用
こんにちは!
さて、今日は「日銀が第1位になった」お話です。
とはいえ、実はあまり喜ばしい話でもありません。
日銀が先日発表した2014年1-3月の資金循環統計によれば、日銀が保有する日本国債の3月末の残高が、何と民間銀行や保険会社を抜き、“第1位”になったとのことです。
残高は、前年比57.2%も増加し、過去最大の201兆円となりました。
3月末時点の国債の発行残高は998兆円ですので、保有割合は20%超となっています。
その他の保有主体を見てみると、
保険会社 193兆円(19.3%)
ゆうちょ・中小企業金融機関 159兆円(15.9%)
国内銀行 130兆円(13.0%)
公的金融機関 88兆円( 8.9%)
年金基金 34兆円( 3.4%)
家計 21兆円( 2.1%)
海外 84兆円( 8.4%)
などとなっています。
現在、日銀は、毎月発行される国債の約7割を購入し続けており、今後も着実に残高が増えていく状況です。
「紙幣の発行元が、増え続ける国の借金を買い進めている状況」
は、やはり個人的には違和感を覚えます。
上記のように、海外の国債保有比率も、以前に比べれば増加傾向にあります。
これ自体は悪いことではないですが、今後、国内での買い支えができなくなってきた時に、長期金利の急上昇が懸念されるところです。
とはいえ、日銀の“首位”は、当面安泰といってよいでしょう。
スポーツならば、喜ばしいのですが。。。
それでは、今週も穏やかな週末となりますように!
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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