- 吉本 彰夫
- 医療法人社団 吉翔会 吉本歯科医院 院長 歯学博士
- 香川県
- 歯科医師
-
087-818-1118
対象:一般歯科・歯の治療
- 赤岩 経大
- (歯科医師)
- 赤岩 経大
- (歯科医師)
歯周病は感染症です。
感染に対する対策をしない限り、治りません。
歯周病についてご説明しますね。
日本人の約8割が「歯周病」という病気に侵されている、ということをご存知ですか。
「え?歯周病?何それ?」とほとんどの方が驚かれます。
なぜ、私が今回のテーマを「歯周病」にしたかと申しますと、私の医院にお越しになられる患者さんのほとんどがご自分が歯周病にかかっている、という現実をご存知ない、または今までどこの歯医者さんでも教えてくれたことがなかった、という方があまりにも多かったから、です。
しかし、「知らなかった」ではすまされず、このまま放っておくと間違いなく
将来あなたは歯を確実に失ってしまいます。
「知る」ことが、最も大切です。
まず歯を失う一番の原因を知って下さい。
歯を失う大きな原因の一つは「歯周病」です。
私の医院でも、お越しになられる9割の患者さまのお口の中は程度に差はありますが歯周病です。
また、虫歯だと思って来院された方の80パーセント以上の患者さまが歯周病が進行しているケースが
非常に多いのです。虫歯と違って歯周病には痛みがありません。
痛くないので気が付きません。
ですから長い年月をかけてその恐ろしい病気はどんどん進行し続けます。
この魔の病気は、じっくりじわじわと痛みなく進んでいきます。
本当に恐ろしい病気ですが、ほとんどの方にその意識はありません。
歯周病はお若い方であっても重症化している方はたくさんいらっしゃいます。
30代そこそこで全ての歯を失う方も決して少なくはありません。
歯を支える骨のほとんどが溶けており、最初は奥歯がグラグラしてきて、続いて前歯がグラグラしてきた。
「どうもおかしい・・・」と思って私の医院にお越しになられレントゲンで骨を確認したところ、ほぼ全ての骨が溶けており、多くの歯が抜け落ちるのは時間の問題・・・というような患者さんも決して珍しくはありません。
■歯を失う一番の原因は「歯周病」
当院の患者さまの8割以上を占めるのが40代後半~60代後半の方なのですが、お越しになられるきっかけは
「歯がグラグラしてきた」
「歯ぐきから血が出る」
「前の歯が年々前に倒れて歯並びが崩れてきた」
「口から変な臭いがする」
「歯ぐきがよく腫れる」
「歯が昔より伸びてきた気がする(歯ぐきがやせてきた)」
などです。
これって実は「歯周病の症状」そのものなのです。
ここで突然ですが、あなたに質問です。
あなたの歯を支えているのはいったい何だと思われますか?
私が診療の際に患者さまに必ずお聞きする質問です。
多くの方は思わずキョトンとされ、「え~と、歯ぐきですかねえ?」とお答えになられます。
しかし、答えは「骨(ほね)」なんです。
詳しくは「歯槽骨(しそうこつ)」といいますが、歯をしっかり支えているのがこの骨なのです。
つまり基礎です。
家でも何でも基礎がきっちりしていなければ、少しの地震や台風ですぐ壊れてしまいますよね?
歯周病というのはこの基礎となる骨が、ばい菌によって溶けて
なくなってしまう恐ろしい病気のことなんです。
骨が溶けて、歯が抜けてしまったら・・・・・・ 。
残念ながら一度溶けてなくなってしまった骨はもう二度と
元に戻ることはありません。
ある日突然何本も歯がグラグラして抜けそうになってあわてて
私のところに飛び込んで来られる患者さんは本当に多いのです。
私の医院に「なんとか助けて欲しい!」と駆け込んでこられた
患者さまにお聞きすると、今までどこの歯医者さんに行っても
「歯周病です、と言われたことなんて一度もなかった!」とおっしゃられる患者さまは本当にたくさん
いらっしゃるんですね。
歯周病なのに、なぜ気がつかなかったのか?
このコラムの執筆専門家
- 吉本 彰夫
- (香川県 / 歯科医師)
- 医療法人社団 吉翔会 吉本歯科医院 院長 歯学博士
噛み合わせ専門歯科。インプラント、矯正など質の高い治療を行う
香川県高松市にある歯科医院。四国ではかみ合わせ専門歯科医院の先駆け。インプラント治療に関しては世界3大メーカーのノーベルバイオケア社、スリーアイ社より、功績、実績をたたえトロフィーを授与。高度な医療を患者さんに提供するよう努めます。
「歯周病、歯槽膿漏、歯周炎」のコラム
歯周病は感染症です(その5)(2014/02/10 16:02)
歯周病は感染症です(その4)(2014/02/10 16:02)
歯周病は感染症です(その3)(2014/02/10 15:02)
歯周病は感染症です(その2)(2014/02/10 15:02)
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