- 岩川 昌樹
- FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
- 千葉県
- ファイナンシャルプランナー
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043-306-5800
対象:お金と資産の運用
これは、「リスクの受け入れ拒否」です。
資産は変動するし、評価が目減りをすると、
商品選択の誤りか?
資産配分の誤りか?
タイミングの誤りか?
アドバイザーの誤りか?
と考えてしまう。
当然この場面は、整理をして、どうしたらこのリスクを回避するかを考える。
しかし、この考えは、当初決定した運用計画から外れることになる。
本来、運用のスタート時には、資産形成のプラン(ポートフォリオ)の
リスクとリターンを理解します。
例えば、
過去の実績から
期待収益率(リターン)・・・5%
標準偏差(リスク)・・・15%
このポートフォリオを実行した場合、
1年後は、期待リターンであるプラス5%を軸に
約15%の価格変動が見込まれます。
仮に1000万の投資をすると
900万前後の下落も見込まれると言うことです。
つまり、このポートフォリオを実行するということは、
そのリスクを受け入れることを決めたわけです。
もし、実際に下落したときに、回避策をとるならば、
当初の「リスクを受け入れない」と言うことになります。
残念ながら、期待リターンを得るのであれば、
このリスクを受け入れなければ、リターンは本来得られないと考えるわけです。
リスクを受け入れると言うことは、
このような資産の目減りを受け入れることです。
回避を考えることではありません。
また、このリスクから逃げる事を考えるならば、
リスクに出会ってから行うのではなく、
リスクに出会う前、つまり、事前にリスクの低いポートフォリオを
組まなければなりません。
市場の動きを予測する専門家の意見や雑誌を参考にしていると
「マネーの流れが変わった」と戦略変更がを繰り返され、
結果的には、リスクを受け入れず、常にリスク回避をすることになります。
つまり、予測を頼りに行うのは、リスクに出会ってからリスク回避を行うので、
常にリターンが得られず、損続きになるわけです。
このリスクを受け入れ続けるために、我々アドバイザーが存在し、
リスクを事前に知るために我々がいるわけですが・・・
リターンだけ手に入れる方法はありません。
リターンを得たいのであればリスクを受け入れるしかありません。
計画を淡々とこなすだけです。
このコラムの執筆専門家
- 岩川 昌樹
- (千葉県 / ファイナンシャルプランナー)
- FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
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