新人店長は「思い込み」は自分の弱さだと気づこう - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
店長育成・販売促進ナビゲーター

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対象:人材育成

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新人店長は「思い込み」は自分の弱さだと気づこう

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「だって、アルバイトって、時給を上げないと結局は辞めて他の店に行ってしまいますよ。」
「だって、お客様って、価格が安いから来てくれるんですよ。」

ひとは思い込みをするものです。
「思い込みをしちゃあいけない。」とひとには言っていても、自分は思いっきり思い込みをしてしまいます。確かめたわけでもないのに、決めつけてしまいます。確認したわけでもないのに、きっとそうだと思い込んでしまいます。しかも「それはあなたの思い込みです。」と言っているひと自身が思い込んでいます。

何で、ひとは思い込みをしてしまうのでしょうか?

相手に確認するのが面倒・・・
相手に本当のことを聴くのが怖い・・・
相手が違うことを思っていたらまずい・・・
自分が思っているとおりであって欲しい・・・
自分が思っていることの方が正しい・・・

相手が、スタッフであっても、相手が、お客様であっても同じです。スタッフが働く理由。働き続ける理由。辞めてしまう理由。そして、お客様が、自分達の店を選んで下さった理由。お客様がまた来て下さった理由。お客様が二度と来なくなってしまった理由。多くの店は、多くの店長は、これらの理由を、自分の考えや想像で決めつけて思い込んでしまいます。

その決めつけ~思い込みが、「自分だったらそうしている」という経験値からならばまだましです。半分くらいは当たっているかも知れません。しかし、不思議なことに、「自分ならそうはしないけれど、相手はそうに違いない」と考えてしまう思い込みの方が多いのです。(私の取材と研究の結果です・・・)なんだか、ひとって弱いですよね。

例えば、自分ならば、「時給を上げてくれなかったら自分だったら悲しい。でも、それ以上の楽しみや成長が出来るのならば時給だけが退職理由ではない。」と、考えているのに、目の前のスタッフ達に対しては、時給部分しか考え無いことがあります。それは、「スタッフが重要だと考えている時給以外の部分」に対して店長自身が眼をつぶっているからです。なぜか?それをするのが面倒だから?それをしても効果が無かったらまずいから?だったら、バイトが辞めてしまうのは、「時給のせい」にしておく方が、言い訳がききそうだ・・・・。そんな感じなのではないのでしょうか。

このように「決めつけ」「思い込み」は、軸がしっかりしている「自分軸」の判断ではなく、自分以外のせいにする「自分勝手」が原因であることが多いのです。これがひとの弱さの表れです。

実は、そう言う私も、スタッフの満足度をなかなか上げることが出来ない時は、「誰かのせい」「会社のせい」「社会のせい」にしていたことがありました。その時は、自分がスタッフの満足度向上に全力で取り組んでいないことを理由にははずかしくて出来なかったのです。でも、そう言うときに、そんな情けない私に気づきを与えてくれたのはスタッフ達でした。

「時給を上げてくれるのももちろん嬉しいけれど、仕事が楽しい方がもっと嬉しい。時給が高くても、楽しくないなら辞めたくなっちゃいます。」

その時のスタッフのひと言は、「時給を上げるしか仕事の満足を高められない」と逃げていた私に、自分勝手な思い込みではなく、ちゃんとスタッフの声を聴くことが重要なんだ、と言うことを学ばせてくれました。

「自分がして欲しいように相手にもする」事はまず基本です。しかし、「自分の都合の良いように相手にしてもらう」ことは、大きな間違いです。それって、決して相手は望んでいないのですからね。

さて、あなたはどちらでしょうか?
でも、これを乗り越えないと「相手がして欲しいこと相手にする」ことは出来ませんよね。

相手軸、相手軸!

 

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