マイケル・グリーン: 「なぜ木材を使って高層ビルを建てるべきなのか」
http://www.ted.com/talks/lang/ja/michael_green_why_we_should_build_wooden_skyscrapers.html
建物に入って、
コンクリートの柱に抱きつくような人は見たことありませんが、
木の建物だと、実際に抱きつく人を見かけます。
世界ではこの先20年以内で、30億人に新しい家が必要となります。
人はさらに都市へ集まります。
ビルにはコンクリートが使われますが、温室効果ガスであるCO2を発生させます。
木はCO2を効率よく吸着し、しかも陽の光だけで育ちます。
そこで私たちは30階建ての木造ビルに取り組んでいます。
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以上、要約。
なるほど。
ビルもこういうビルが増えてくれるといいなと思います。
以下、このプレゼンテーションを見ての
僕の感想です。
そう、“本物”の木の家に入ったことがある人は分かるでしょうが、
木の柱、木の壁には、ほお擦りしたくなるのです。
いやぁまったく同感、うまい表現をしますね。
※ニセモノの木の家の方が圧倒的に多いので、注意が必要です。
続いて、彼の取り組みへの
根拠がいくつか述べられていますが、
木はCO2吸着しますが、建築や家具に使われようと、
最後に燃やしてしまえば、CO2はすべて放出されます。
朽ちて土に帰っても放出されます。
永久に木に固定する方法は現実的には考えられません。
さらに、
「CO2、地球温暖化原因説」そのものがウソである、
という見方も多く登場していて、
加えて、
「地球は温暖化してない。むしろ寒冷化に向かっている」
とまでいわれています。
※地球の温暖化と、都市の温暖化を混同してはいけません。
そして結論についてですが、
僕にはどうしても、
30階建てのビルで過ごしたいとは思えません。
なぜなら、
地震があっても、火事があっても、
『高層』というだけで、かなりのリスクです。
リスクの高いものを、僕なら設計しません。
僕はやっぱり、2階建てくらいの木の建物がいいと思います。
木のカタマリみたいな建物が、
うんとたくさん世界中に散り散りに作られていく方が、
明るい未来があるように思います。
(…と考える僕にTEDへの出演依頼は一生ないのでしょう。チャンチャン。)
このコラムの執筆専門家
- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう
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