「うちのスタッフには、誰ひとり辞めても良いようなスタッフはいません!」
こう断言するのは、あるチェーン店のマネジャー。辞めても良いようなスタッフがいないというのは、当たり前のようですが、現実には、多くの店で「出来ないなら辞めても良い」「こちらの言うことが聴けないのならば辞めて下さい」と、会社の方針や要請、指導に対してついて行けない様なスタッフは要らない、と言うような強気な態度を取る会社もあります。
確かに、会社には会社の方針があります。決めたことをキチンとやって欲しいというのは経営者や幹部の気持ちでしょう。それが出来ないのならば、邪魔になる・・・そう思う会社もあるようです。しかし、私は、この考え方って、根本的なところが間違っているように思うのです。
この考えって、スタッフの育成については、途中であきらめても良い、ダメならば辞めさせてまた採用すれば良いという風に、現場は感じてしまいます。そう言う考えでいるから、募集時給をどんどん上げて行かざるを得なくなるのです。経営者や幹部は、現場にスタッフの育成をあきらめさせてはいけないのです。
そもそも、スタッフが、会社が目指すレベルに追いついて来られないのは、
1)会社が目指すレベルが異常に高い
2)店長がそれを正しく教育できない
3)最初から出来ないレベルのひとを採用している
このどれかなのです。
仮に、1)も2)にも問題が無いとしたら、一番徹底しなくてはならないのが3)なのです。私は基本性善説で物事を捉えるように心がけてはいます。だから、採用された全てのひとが、会社が目指すレベルを実現出来る能力は持っていると思っています。しかし、それを発揮したいと思うかどうかは、最終的には本人の選択に委ねられるのです。
だったら、最初から、採用の段階からその意思を確認すべきなのです。しかし、多くの店舗運営がこれをしていません。会社の目指すビジョンに沿った採用基準を持っていないのです。会社の目指す方向性やビジョンに対して、明確に共感を持って頂けるような応募者を採用する。そうすれば、「出来なくて辞める」のは、育成能力の問題だけです。問題解決は、店長の育成力の向上にフォーカスを置けば良いのです。
と言うか、そもそも店長が、そのビジョンを明確に伝えられる様にしていけば、採用のアンマッチングも採用後の育成のアンマッチングも起こりえないのです。ここを押さえておけば、絶対に起きません!
経営者や幹部は、この部分に対して手を抜きすぎです。安易にマニュアルやDVDやパンフレットなどで会社が目指す方向性やビジョンを説明することを頼りすぎなのです。わかっていない店長は、それをただ棒読みしているだけなのです。
採用のアンマッチングは、応募者も企業もお互いに大きな損失になります。経営者は、店長が、自社の目指す方向性やビジョンを正しく説明できるかどうか、それを根っこから理解しているかどうか、ここに最大の力を注ぎましょう!
そして、その方向性とビジョンに共感性の高いスタッフを採用していきましょう。
きっと辞めてしまうようなスタッフは、全く出て来なくなりますよ。
大丈夫です。誰も辞めないようになります!
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