もし、安倍首相と猪瀬前知事が起業したなら - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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もし、安倍首相と猪瀬前知事が起業したなら

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 猪瀬さんは作家としてまだ一本立ちしていなかった40代はじめ、著書「ミカドの肖像」を書くために当時の国民生活金融公庫から資金を借り、アルバイトを止めて執筆活動に専念しています。芸術に関わる人間が金融公庫を活用して完済したことで、今でも語り草になっているようです。

 起業を目指す以上は信用が第一。資金面ばかりでなく、嘘をつかない、約束を守るなど、起業家に対する縛りはけっこうあります。猪瀬さんの場合、説得力は高いレベルにあり、経験を知恵にする能力も優れていると思われます。しかし、人格を磨くことに関心が薄かったようです。

 安倍さんの場合は3年間鉄鋼会社に勤めただけで、直ぐに政治家だった父親の秘書になっています。28歳から政治の世界だけで生きてきました。生まれた家は、祖父が戦前からの政治家で、父親も政治家。ほとんど、庶民が経験する金銭で生活に困るとか、仕事で転職を考えるような苦労の期間がありません。

 しかも、国会議員なら大半の人が経験する、落選の経験さえもありません。初当選のとき、同僚議員から「親分」と言われたそうですから、金の匙を咥えて生まれています。確かに、接した多くの人には好かれる性格のようです。1度、首相失格の烙印を押されたことで、「よい人だけの人」とは決別したようですが。

 この二人が起業をしたときを想像してみます。猪瀬さんは、幼いころに父親を亡くしていることもあり、ビジネスに対する厳しさや負けず魂はもち合わせています。反面、意固地になって喫煙を止めないように、性格に柔軟性がありません。起業家としては、柔軟性のなさは大きな欠点です。

 安倍さんは典型的な世襲タイプ。先々代の岸元首相の意思を汲んで、憲法改定を使命としているようですが、時代の変化に合わせるのが起業ですから、相当ピントがずれていると言えそうです。しかも、荒波を何度もくぐり抜けて、スキルを磨くのが起業ですから苦労が不足しています。

 起業も政治の世界も、リスクをとることによって、他の人には経験の出来ない世界に到達できます。猪瀬さんも、安倍さんも、政治家になるにはあまりにリスクが低すぎました。そのため、猪瀬さんは法律を甘く見て辞任することに。安倍さんも、殿様気分で予算をばら撒き過ぎると痛い目にあいます。

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