■保険相談に行ってFPに勧めらた保険
当方に住宅の購入相談があった方の話。
希望する住宅購入が妥当か?聞きたいということで話を伺うことに。
年収などの関係でローンの借り入れは問題なさそう。
しかしながら、返済額をかなり気にされていた。
よくよく聞くと生命保険のことでFPの方に相談したとのこと。
子どもさんも生まれるので保険の見直しを考えていたそうだ。
そのFPの方。
住宅ローンのことも話されたようで、「あなたの収入ではローンは●●万円まででないと無理がある」と言われたそうだ。
この話を聞いて何か違和感を感じた。
ローンの適切な借り入れ額はもう少し高めでも大丈夫なはず。
さらに「FPの方にどんな保険を勧められたの?」と聞けば、なんと月5万円の保険料の生保。
これでは住宅ローンの借り入れが厳しくなるのも当然。
ローンの借り入れ額をFPが示すのも理解できる。
つまり、ローンの借り入れ額が多くなればその返済があって、自分が勧める保険の保険料は払えなくなる可能性があるからだ。
このFPの方、いわゆるアドバイザーではなく保険の販売が主な仕事。
保険のセールスは将来の不安をあおって保険加入を勧めてくる。
それに加えて、販売側の手数料収入の高い保険を勧めるものだ。
例えば、医療保険でさえ価格競争の時代。
保障の内容と保険料をよく見極めれば格安のものもある。
また、ライフネットのように大手国内生保の保険料よりはるかに安いネットでの保険販売もある。
そう考えれば、選択肢は多い。
月に5万円も保険に払うとなれば、年60万円の負担で大きい。
下手すれば税込年収の1割という場合もある。
これでは、保険料の払いすぎで保険貧乏になりかねない。
まして、住宅購入は遠のくばかりだ。
住宅購入の相談が保険相談にもなってしまったが、保険の節約で希望の住宅が購入できる場合もあるものだ。
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電話:03-6202-7622
このコラムの執筆専門家
- 寺岡 孝
- (東京都 / お金と住まいの専門家)
- アネシスプランニング株式会社 代表取締役
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生涯に一度とも言える住宅建築や不動産購入の場では「失敗したらどうしよう」と不安に思う方が多いものです。お客様が「夢」を安心して実現できるよう、業界での30年以上の経験を活かし、「納得」と「安心」の住まいづくりを中立的立場でサポートいたします。
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