田村善之『論点解析知的財産法』(著作権法)の読後感 - 民事事件 - 専門家プロファイル

村田 英幸
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閲覧数順 2017年02月26日更新

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田村善之『論点解析知的財産法』(著作権法)の読後感

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田村善之『論点解析知的財産法』(著作権法)の読後感

 

具体的な設問、主題趣旨、解説、模範答案で構成されている。

学者が丁寧に執筆しているので、信頼性があり、独習にも授業・ゼミにも向いている。

 

著作物として、著作権法に例示されているのは、以下のとおりである(著作権法第10条1項)。

 小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物

 音楽の著作物

 舞踊又は無言劇の著作物

 絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物

 建築の著作物

 地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物

 映画の著作物

 写真の著作物

 プログラムの著作物

 

言語の著作物を除いて、合計16問ある設問のうち、

音楽の著作物  1問

美術の著作物  2問

建築の著作物と図形の著作物  1問

映画の著作物  3問

写真の著作物  1問

プログラムの著作物  1問

映画の著作物とプログラムの著作物  1問

 

内容的に、映画の著作物に偏っているので、設問をまとめたほうがよいと思われる。

また、プログラムの著作物は特殊な規定が多いので、まとめ的な設問を設けたほうがよいと思われる。

著作隣接権、実演家などの権利(著作隣接権、実演家人格権、使用料・報酬を受ける権利)については、手薄である。

著作権法の設問は合計16問あるが、法科大学院での授業のコマ数を考えると妥当であろうが、司法試験対策として、十分かどうか。

新司法試験は平成18年から始まっており、平成25年現在で著作権法の出題だけで8問ある。過去問対策は別の本でやってもらうという趣旨であれば、上記の設問数で十分かもしれない。

また、本書刊行後、特許法も著作権法も改正されている。最高裁の新しい判例・知財高裁の裁判例も出ている。

したがって、改訂が望まれる。

 

 

 

 


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