タダなら何でも貰おうとする風潮 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年11月13日更新

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タダなら何でも貰おうとする風潮

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 若い人の間で、フリーランチという言葉がよく使われるようです。ただ飯のことで、人から奢られることをいいます。わたしのように年配になりますと、ただ飯に対しては警戒心があります。特にビジネスが絡みますと、千円の食事をご馳走なったことで、心の負担を感じるようでようでは敵いません。

 普段から、起業をするとき公的な補助金や助成金を貰うことに、批判的な話を書いてきました。起業準備をそっちのけで、補助金探しをしていた人からはお礼のメールを貰うことがあります。その方の周囲を見渡して、補助金を貰った人は、立ち上げたビジネスが上手くいっていないといった感想でした。

 以前からわたしが気になっているのは、「貰えるものなら、何でも貰っておこう」とする風潮です。後先を考えないで、モノを貰う行動です。よく問題になるのは、親などからの遺産相続です。当初は貰う気がなかったのに、パートナーの何気ない、「貰えるものなら、貰っておいたら」の一言です。

 この言葉の後には、「お金はいくらあっても困るもんじゃないから」が続くのでしょう。自分の強い意思がないのに遺産相続に首を突っ込んで、兄弟や親族と血みどろの争いになっている人はけっこういます。新聞ニュースなどでは、殺人事件にまでなった話もありますが、兄弟や親族の関係が崩壊した人は非常に多いです。

 「タダで手に入るなら」、「貰えるものなら」と言った軽い気持ちで入手したために、たいへん高価な代償を支払わされることは間違いありません。昔から、「タダより高いものはない」と言い伝えられています。人間の長年の経験から今に生きる言い伝えは、やはり金言の価値があります。

【一言】
 企業経営者と食事をしますと、大半の人は自分の食べた分は自分が支払う仕組みが定着しています。これは、口には出しませんが、将来を見据えて長く付き合おうとするなら、割り勘が一番だからです。長年の経営者の知恵のようなものです。こうしておくと、役人が一緒になった時でも、お互い不愉快な思いをしなくて済みます。

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