- 杉浦 繁
- Atelier繁建築設計事務所 代表
- 愛知県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
デザインは超現実的・・3
お客さんの側からすると・・
問題なのは、その機能と芸術の境界線がどこなのかの考え方が造る人によって違うということです。
そう・・
私はそう思っていますと前回書きましたが・・
そう思っていない設計者も、それ以上に思っていらっしゃる設計者も・・
たくさんいらっしゃるということです。
たとえば・・
私はお子さんのいらっしゃる、あるいはお子さんが将来そこに住むであろうお宅の設計で・・
万が一にも子供が落ちる可能性があるような階段や吹抜の手摺りは絶対に造りません。
が、手摺り棒横1本だけの吹抜階段手摺りなんて住宅雑誌を見ればいくらでも出てきます。
やる人はいくらでもいるということで、考え方が違うのです。
落ちるのは自己責任と考え、それよりも芸術性の方を優先しているからです。
構造的に?と思うような家もたくさん見かけます。
少しでも怪しいかな?と思うような構造体は考えるべきではないと思うのですが・・
そうは思わない人もたくさんいらっしゃいます。
そんなこと言ってたら、大空間も大開口も飛ばしも何も出来なくなってしまうから?
少しくらいの冒険も必要と考えているからです。
ですからお客さんは、建築家や設計者を探す時にはそういった考え方をしっかり理解して探し、お願いしなければなりません。
そう難しいことではありません。
その人の作った作品を見せてもらえばいい・・
そこに手摺り1本の吹抜階段手摺りがあったらそれが格好いいと思うか危ないと思うかです。
手摺り子付きの安全な階段があったらやぼったいと思うか安心だと思うかです。
あぶないと思ったら、やぼったいと思うのなら・・
その人に頼んではいけません。
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