永遠の幸せを手に入れる唯一の方法

「子供がお金持ちになりたいって言っていたから、『じゃあ、どうしたらお金持ちになれるのかな？』って言ったんですよね。」

と、こんな話を聴きました。



若い内は欲望が行動へと突き動かすので、欲望が不必要というわけではありません。

ただ、ある時期までいったら、その欲望を転化していく必要があるのだと思います。

そして、出来れば最初の目標設定を変えた方がいいと思うんです。



「お金持ちになるためにどうするか…。まずは勉強して良い学校へ入ることだ」

と思ったとします。



一生懸命、勉強をして見事に合格！

「今度は外資系の一流企業へ入ることだ！」

と、何次もある試験や面接を乗り越えて入社！

「次は課長に…！」

と、順調に波に乗っていったとします。



ところが、ある所まで上っていった時、派閥争いで負けて会社で居場所を無くし…。

その時に気付くんですね。

「自分は一体どこを目指していたんだろう…？」



例え、独立したり投資したりで大金持ちになったとしても…。

更に上というのはいるものですし、今度は失うという怖さが出てくることもあるでしょう。

その結果、他人を騙し陥れ、自分だけは…と資産を守るようになります。

所有は比較を生み、比較は争いを生む。

これは物事の道理です。



大切なのは、お金持ちになった後、どうするか…ということですよね。

最初の設定が「誰かの幸せのため」であるならば、同じ道を辿ったとしても違う結果になっていきます。



人の役に立てるような自分になるために勉強する。

会社に入ったら、多くの人に喜んでもらうために仕事をする。

稼いだお金は、自分のためだけではなく人のために使う。



「誰かを幸せにする」という目標には終わりが無いんですね。

終わりが無いというのは、一時的な幸せではないということです。

誰かを幸せにすることは、自分を幸せにすることであり、目の前の人に喜んでもらうことが、自分の喜びにも繋がってくるわけです。

これは永遠の幸せを手に入れる唯一の方法ではないでしょうか。



正直、自分だけの幸せなんてつまらないものです。

いくら所有するものが増えても幸せになるわけではありません。

一時的な幸せだけに身を委ねるのは、飲酒で酔っ払う一時的な気持ち良さを求めていることと同じです。

酔いが覚めれば現実に戻るわけですが、自らが酔っぱらっているということに気付いていないんですね。



自分を見つめ直さなければ、自らが酔っていることもわかりません。

まずは目を覚ますことが大切なのですが、夢を見ている間は夢だと思ってもいないわけです。

しっかりと目を開けて人生を歩んでいきたいものですね！(^_-)-☆