1つは玄関みたいな場所です。ここは広い土間になっていて、オーナーのコレクションの椅子を並べたり、趣味のサーフボードを置いたり、自転車を入れることもできます。時には友人が集まることもあるでしょう。
2つ目と3つ目は「内部のような外部」のコラムでも書いたテラスです。この家には2つのテラスがあるのですが、それぞれ寝室に隣接しています。
寝室にはテラスに向かって吐き出しのサッシュが取り付いています。とても開放的ですが、プライバシーを守るためにテラスの壁に一工夫しているのです。それは「開口の話」を読んでくださいね。
つまり外部と内部の接する場所に緩衝地帯として、このようなスペースを用意しているのです。玄関から入ってすぐリビングではなかったり、開放的な開口の前にプライバシーを守るための部屋のようなテラスが取り付いたりしているのです。
外部と内部をダイレクトにつながずに緩く優しくつないでいるわけです。
このコラムの執筆専門家
- 納谷 新
- (建築家)
- 納谷建築設計事務所
「Why」を突き詰めると、家の本当の役割が見えてきます
例えば「ここに窓が欲しい」と思う気持ちは、記憶の産物でしかありません。欲しい「why」を突き詰め、家作りで答えを出すのが僕らの仕事です。家への思いを遠慮せず話して下さい。楽しくて新しい家を一緒に作っていきましょう。※僕が納谷兄弟の弟です
「高松の住宅」のコラム
内部のような外部(2006/11/13 20:11)
開口の話(2006/11/10 17:11)
地方の仕事/高松の住宅(2006/06/01 17:06)