「私たちの店は、あなたが感じたとおりのこんな雰囲気の店です。そして、お客様にもこのように楽しんでいただける様な店作りをしています。あなたは、このチームの一員として一緒にがんばれますか?」
店長は、アルバイトの応募者に最後の質問をしました。この質問こそが、応募者の覚悟と共感を確かめている最も大切な質問です。この質問に、笑顔で熱意を込めた「はい!」と言う答えが返ってこなかったら、この応募者のスケジュールがどんなに良かっても採用は諦めます。
何度も繰り返していますが、この覚悟と共感こそが、お店作りの最も根幹を成すモノだからです。多くの店長がこの部分に「現実はそうは行かない。それは理想論だ」という言い訳をして妥協いっぱいの採用を行っているのです。そんなことを言っているから、スタッフを育てるのにも手間が掛かり、結果、人手が足らなくなるのです。自分の手でマイナス回転を止めなければ、人不足解消や理想の店作りなどは出来ません。
この覚悟と共感を確認することが出来たならば、もちろん採用です。もう既に、店舗スタッフは、新人の受け入れ体制を整えて待っています。昔の様に、放置状態になることはありません。
「おめでとう。あなたを採用させていただきます。宜しくお願い致します。改めまして、私が店長の〇〇です。これから一緒に顔晴って行きましょうね!」
店長は歓迎の意を伝え、入社手続きに必要な書類について説明をしました。そして、初日(ファーストイン)のスケジュール、更に、2日目、3日目までのスケジュールを決めたのです。もちろん、応募者のスケジュールに余裕があれば、半月分程度決めた方が良いでしょう。その方がプライベートの予定も立てやすいですからね。ただ絶対にいけないのは、初日しか決めないと言うケースです。これでは、新人はその先が見えないので不安で仕方がありません。必ず、既に掲出されているスケジュール分くらいは決める様にしましょう。
「じゃあ、初日は、私が担当するわね。2日目のトレーナーは、この店一番のベテランのBさん。3日目は、まず私が最初の1時間面談をします。それから、またBさんにお願いするわね。」
店長は、新人が仕事に入るときのサポート、そしてトレーニング担当のメンバーも同時に決めていきました。そして、そのトレーニング担当者と自分が打合せをするスケジュールも書き込みました。以前も書きましたが、新人の期間の不安感は、それはもう毎日毎日、心臓が破裂せんばかりのドキドキものです。さらに、自分は出来ているのかどうか?続けていけるのかどうか?不安でいっぱいなのです。それを和らげてリラックスさせ、自信を持たせ、しっかりとトレーニング結果を身につけさせるには、受け入れ側のトレーナーの準備が非常に大切です。
「じゃあ、初日。お待ちしていますね。」
店長は笑顔一杯で、採用されたばかりの応募者が嬉しそうに帰って行くのを見送りました。
さあ、次回からは、いよいよ新人が入店します。お楽しみに。
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