政府税制調査会、4年ぶりに復活!!

税制改正 2013-06-25 11:56

政府税制調査会が、6月24日、4年ぶりに復活した。

民主党政権が、与党税調と政府税調の二元体制を批判して、

政治主導の政治家ばかりの税調一本に切り替えて以来、

有識者による税調が廃止されていたわけですが、

租税法から中里実東京大学教授（税調会長）、岡村忠生京都大学教授、

増井良啓東京大学教授の3名、財政学（租税論）を含めれば

過半数以上が税の専門家で固めた20名の委員、専門委員19名には

税理士から上西左大信先生、山田淳一郎先生が選出されました。

旧自民党政権下では、租税法・財政学の専門家が過半数に満たない

委員構成でしたので、専門家が主導し有識者の視点を加わる、

いい構成になったのではないかと思います。

ただ、旧政権下と同様、ご意見番的存在に過ぎないとの批判もあり、

今後の税調での審議内容と、実際に出されてくる税制改正大綱との

整合性を確かめていく必要性はありそうです。

いずれにしても、税の専門家が非常に少ない政治家ではなく、

税を専門とする研究者が主導する税調が誕生したことは

税制の理論的整合性を考える上では望ましいと思います。

今後の税調の動向に注目していきたいところですね。