- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
株式会社サイバー・ヨガ研究所の辻です。
プレッシャーを感じる状況には様々なシチュエーションがありますが、共通してることは「うまく行おう」と考えている時です。
トップアスリートなら、格下の選手と対戦する時。
国を代表するエースなら団体戦などで勝って当たり前という状況です。
大卒アスリートのアンケート調査では、
「今までスポーツに関わったことで一番プレッシャーを感じた時はいつですか?」と聞きますと、
「母校で教育実習をした時に模範演技を見せる必要があった時」
という回答がかなり多くを占めます。
試合中とかではないという点が意外に思えます。
しかし、後輩の前での模範演技では、できて当たり前という状況です。
つまり、失敗が許されない状況です。
勝って当たり前、できて当たり前。
こういうように「勝たなきゃ」とか「うまく見せなきゃ」という状況で人間は最もプレッシャーを感じるようです。
これは、アスリートに限らずあらゆる分野の方々にも当てはまります。
勝とうと必死に練習したり、うまく行えるように準備を徹底的に行うのは、前日までとか、試合開始の30分前までとか期限を決め、
後は徹底的にうまく行おうとする気持ちを捨てる時間を設けた方が気持ちに余裕ができてパフォーマンスが高まります。
ビジネスマンであればプレゼン、俳優さんならセリフの言い回しなど、
ガチガチに脳にインプットする作業の後に、それらを捨てる時間を設けることで、
脳に「遊び」の部分が生まれ、アドリブなどの予期しない早い展開にも反応できるようになります。
それは、日本刀のように、硬い鉄に、柔らかい鉄を混ぜ合わせることで、しなりができ、折れにくくなるのと同じようなものです。
西洋のサーベルは、一見丈夫なように見えても、硬い鉄のみで作り上げるため、ポキッと折れやすい傾向にあります。
こういったちょっとしたところにも民族性が宿っているのですね。
私たちは日本刀のようなメンタリティーを持ち続けたいものですね。
筑波大学発ベンチャー株式会社サイバー・ヨガ研究所代表取締役 辻 良史
⇒「無敗脳ヨガ」ブログ
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