
- 中西 真人
- 株式会社M&R Consulting 代表取締役
- 東京都
- 研修講師
対象:ビジネススキル
- 吉武 利恵
- (人の印象の専門家)
- 牛山 恭範
- (ビジネススキル講師)
仮にAとBとCという意見が出てきて、どれかに絞らなければならないといった場合、ファシリテーターの思考として「どれかにまとめなければいけない」と考えてしまいがちです。
しかし、いずれもまとめようがないから異なる意見となっているわけです。それよりも、まとめるという発想から一度抜け出て「自分達が必要とする意見が備えているべき条件」すなわち意見を絞り込むための評価基準について考えるようにします。
「それでは、意見をまとめていきたいと思います。まず意見を選ぶための評価基準を決めましょう」と話を切り出せば「費用」とか「立地条件」あるいは「簡便さ」などの意見が出てくるはずです。まずは評価基準をまとめて、それからそれぞれの意見を評価するようにします。評価基準をみんなでまとめていくことで、その基準でA,B,Cの意見を評価すれば納得感のある議論をすることができます。
また、ある案に「賛成か反対か」で議論が二分されることがあります。そうした場合には、一旦その案を白紙にして「新しい案をその場で作る」作業にエネルギーを向けたほうが生産的です。どうしたら今ある案がもっとより良いものになるか、その際に重要なのは反対意見よりも賛成する人の賛成理由です。賛成理由に沿った別のアイデアを、反対意見を参考にしながら作っていくように議論を進めることで解決の糸口を見つけていきます。
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