被害者側の過失相殺(民法722条2項)に関する最高裁判例3、被害者の心身の素因 - 交通事故 - 専門家プロファイル

村田 英幸
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閲覧数順 2017年06月27日更新

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被害者側の過失相殺(民法722条2項)に関する最高裁判例3、被害者の心身の素因

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交通事故

・被害者の身体的または心因的な素因

・交通事故の場合

 最高裁 昭和63年4月21日 ・民集 第42巻4号243頁

身体に対する加害行為と発生した損害との間に相当因果関係がある場合において、その損害が加害行為のみによって通常発生する程度、範囲を超えるものであって、かつ、その損害の拡大について被害者の心因的要因が寄与しているときは、損害賠償額を定めるにつき、民法722条2項を類推適用して、その損害の拡大に寄与した被害者の右事情を斟酌することができる。

 

 最高裁平成4625日・民集 第464400

被害者に対する加害行為と加害行為前から存在した被害者の疾患とがともに原因となって損害が発生した場合において、当該疾患の態様、程度などに照らし、加害者に損害の全部を賠償させるのが公平を失するときは、裁判所は、損害賠償の額を定めるに当たり、民法722条2項の規定を類推適用して、被害者の疾患をしんしゃくすることができる。

 

 最高裁平成81029日・民集 第5092474頁(いわゆる「首長判決」)

一 不法行為により傷害を被った被害者が平均的な体格ないし通常の体質と異なる身体的特徴を有しており、これが、加害行為と競合して傷害を発生させ、又は損害の拡大に寄与したとしても、右身体的特徴が疾患に当たらないときは、特段の事情がない限り、これを損害賠償の額を定めるに当たりしんしゃくすることはできない。
二 交通事故により傷害を被った被害者に首が長くこれに伴う多少の頸椎不安定症があるという身体的特徴があり、これが、交通事故と競合して被害者の頸椎捻挫等の傷害を発生させ、又は損害の拡大に寄与したとしても、これを損害賠償の額を定めるに当たりしんしゃくすることはできない。

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