- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
前回までは各国別・地域別の咋年~2月末まで過去一年間の株価推移をご憔悴しました。
今回は、株価とは逆相関の関係にある債券の動きとして、各国の10年国債利回り(長期金利)を紹介します。
下図は2012年3月22日~2013年3月1日の、10年国債利回りを見たものです。黄色がドイツ国債、ブルーが日本国債、赤茶色が英国国債の咋年3月22日を起点として、金利の上下動を現しています。グラフの下に行くほど金利は低下(国債価格は上昇)しています。
過去から日本国債の利回りは低下トレンドで、35%も低下しました。次に低下したのはドイツ国債で2月末で25%の低下でしたが、スペインやイタリアの危機が懸念された6月から7月にかけては、40%近く低下しています。この2国に比べ、英国の金利は中間では下げているものの、2月末には咋年レベルの金利に戻っています。
同じように、米国の10年国債利回り(黄色)とオーストラリアの10年国債利回り(赤茶色)を日本国債の利回り(ブルー)と比較しています。期間は2012年3月26日~2013年3月1日です。咋年7月には米国債券の利回り低下が激しかったのですが、その後上昇に入り、2月末には20%低下のレベルまで回復しています。オーストラリアは8月以降横ばいの金利となっています。
下図は、米国における債券総合指数に連動するETF(黄色)、株式指数のSP500(ブルー)と米国不動産指数に連動するETFを比べています。期間は2012年10月26日~2013年3月1日です。株式の上昇と債券ETFの価格推移が逆相関に成っていることが解ります。
また、債券の価格の低下は、大きくないことも理解できる図となりました。債券と株式に分散する意味が若干認識できるのではと思います。
次の図は米国市場の株価の推移(SP500 ブルー)と債券総合指数(黄色)を米国ハイイールド債(赤茶色)と比べたものです。期間は2012年3月1日~2013年3月1日です。
値下がり時のハイイールド債の動きの大きさがお分かりになるかと思います。ほぼSP500とおなじ動きでした。
下図は、先進国債券(ほぼシティーグループ世界債券インデックスに追随する)(赤茶)と先進国株式(MSCIコクサイに連動)(ブルー)とをSP500(黄色)と比べたものです。
期間は2012年3月1日~2013年不月28日です
日本国内で販売されている投資信託ですので、当然今回の円安効果を享受しています。
海外債券のインデックスに投資しても過去一年のパフォーマンスは15%ありました。
このように見てまいりますと、株式と債券は同じ海外に投資するのですから、円の高い安いに振られてしまう事が解ります。今回は円安効果で上昇しましたが、咋年10月までは円高効果でパフォーマンスは低かったのです。将来を予測出来ないのであれば、株式と債券、国内と国外に分散投資しなければ、リスクの抑制には成りません。
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文責
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)/一級ファイナンシャル・゜ランニング技能士
宅地建物取引主任者 (東京)第188140号
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー&登録講師
独立系顧問料制アドバイザーの紹介
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