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寺崎 芳紀
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閲覧数順 2024年04月17日更新

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医薬品の開発の場合、新薬として有望と思って特許化したが、臨床試験で深刻な副作用があり、開発を断念する、といったことがよくある。

最近では、世界最大の製薬メーカーファイザーが大型新薬の臨床試験の最後の部分で問題があり、製品化できなかったために、世界中の研究所で1万人規模のリストラを行ったことは記憶に新しい。

そのため、日本のファイザーの研究所も何らかの生き残り策がなければ閉鎖されることになっているようである。

それはともかく、こうした、開発途上で製品化を断念することは最近ではよくある。この場合、例えば、製薬企業が合併したために、テーマの選択と集中を進める、というケースもある。経営資源をより有効に活用するために、より有望な候補を残し、その他の開発を断念するということだ。

合併したある企業では両方をあわせて11のプロジェクトがあったが、それを4つに絞ったという。

こういう場合、残る7つのプロジェクトが有望でないかどうか?と言えば、政治的な理由で開発を断念する場合もあるのではなかろうか?だとすれば、製品化を断念した候補の中に製品化できるものもあるのではなかろうか?

あるいは、除草剤が制癌剤となったりする例がある。

中小企業で自前で研究開発の体制を持たないような場合は、こうした、開発を断念した物質について他の用途を見つけるなども一つのやり方だろう。

大企業が開発を断念したものの中にも宝が眠っている可能性もある。

そういう意味で、今後成長を続けるためには、いわゆる休眠特許をうまく活用すべきではないか?と考えている。

大学や国公立の研究所が持つ特許の中にも将来大きな利益を生むものがあるのではないか?研究開発投資に潤沢に投資できないなら大学や公的な研究機関をうまく活用して製品開発に結びつけるべきと思われる。それを仲介するのが特許流通コーディネータの役割でもある。

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特許流通促進事業(2008/04/02 22:04)