- 渡邊 浩滋
- 税理士・司法書士 渡邊浩滋総合事務所 税理士 ファイナンシャルプランナー
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昨日の新聞記事に官僚の資産公開の記事で出てました
安部首相、麻生副総理を筆頭に、民主党のときよりも資産家が多いな、
と軽い気持ちで眺めてたのですが
不動産の評価がやけに少ないなと、ひっかかりました
よくよく新聞を見てみると、
土地は、固定資産税の課税標準価格で表記されているとのこと
なっとく
固定資産税の課税標準価格とは・・・
そもそも固定資産税評価額は、公示価格の7割程度で評価されます。
この評価額で固定資産税が決まるので、低目に設定しています。
実は、固定資産税評価額に税率をかけるわけではなく、
固定資産税評価額から課税標準額を算出して、課税標準額に税率をかけます。
つまり、固定資産税評価額に調整を加えて課税標準価格を出すのです。
その調整とは、(本来いろいろな複雑な課程を経て計算されますが)ざっくり言うと
住宅用の宅地なら、200㎡まで1/6してくれます。
200㎡を超える分は1/3してくれます。
(家屋の床面積の10倍を限度)
商業地等の宅地なら、固定資産税評価額の70%程度したものが課税標準額になります。
ですので、時価とは、全然違うものです
一般の方は、そんなこと知らないので、
「政治家って案外財産もってないのね~」
なんて思う人も多いのではないかな
ちなみに、確定申告において、所得が2,000万円を超えると財産債務の明細書を添付しなくてはいけなくなります。
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki02/pdf/009.pdf
ここに記載する土地の評価も固定資産税の課税標準額でOKです。
(最近取得したものは、取得金額を記載)
(政治家と同じく)律儀に時価を書かなくてもいいんです
頭も確定申告モードになってきていますね
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