- 大長 伸吉
- ランガルハウス株式会社 代表取締役 アパート経営アドバイザー
- 東京都
- 不動産投資アドバイザー
王道アパートのオーナーさんとの相談会にて、アパート大家さんとしてあるべき姿であり、かつ参考になる意見をいただきました。
はじめのコメントは、「私の物件の共用部はちり一つ無い」とのことでした。
の方は物件を所有し始めて2年ほどになるのですが、最近は2週間ごとに物件の掃除をしているとのこと。
ここからがまた頭が下がるお話であり、ノウハウが詰まっていました。
まず共用部掃除のためにケルヒャー(ドイツ製の高圧洗浄機)を購入したのですが、水が飛びちり壁が汚れるとのことだけでなく「掃除に気持ちが入らない」とのことでいまでは、ブラシでこすっている。
さらにポストなど磨けるところはぬれ雑巾で拭いているそうです。全然苦ではないとのこと。
物件がいつもきれいな状態でとても気持ちがよい。
さらには、本業よりもこちらの作業のほうが快適で、本業の息抜きになっているとのこと。
(うまく言っていることもあり、沢山の良い言葉が出てきます。)
ここでは一度ごみが置かれたことがあり、その対策として現地掃除の回数を増やしたそうですが、今の状態が特に良いとのこと。
また掃除は日曜日の昼間に行う。これにより掃除をしている様子を「入居者が見る」。
掃除の仕方がハードであるほど、入居者が意図を何かを感じてくれる。
入居者が掃除をしている様子を見るのと同時に、このオーナーさんも入居者の様子を見るそうで、この方のお住まいは少し離れたところなのですが「世田谷の若い人はおしゃれだね。」とも。
入居者がオーナーが掃除していると知っているのか、知らないのかわからないが、服装だけでなく挨拶ができる人であることと知ることで、オーナーとしても安心感を得られる。
そして現場もきれいになり、きれいな場所なのでごみを放置しようと思わなくなったのではと感じているそうです。
(私も自己物件のポストが汚れていることも有り、もっとこまめに現地に行かなくてはと反省します。)
この方はつぎの2棟目の建築も始まろうとしていて、この打合せではすでに3棟目の土地探しが並行して始まりました。
上記のオーナーさんは社会でも大成功を収めている人です。
人間的にも勉強になることが多く、人を見る目も厳しいものがありますが、この掃除に事例のように相手に無理に何かをさせようとするのではなく、まずご自身が行動であらわすというタイプ。
それらが言葉の端々から伝わってきます。
口には出していないのですが今までの話しから感じたことは、自己の利益に走らず、社会的にどのような影響を与えるのかについてよく考えられている方でした。
この点を基にしたコメントはやはり重いものがあります。
このように大きな物件を所有しているオーナーさんが毎月欠かさずに物件の掃除をし、共有部分をブラシでこすること、雑巾でポストを拭くこと、ちり一つない状態を維持すること。
これらは特に難しくないことですが、その方はずっと続けているとのこと。本当に頭が下がります。
小さなことでもきっちりと行うことが大切なのですね。
こうして、アイデアが浮かび、また次の行動を起こしたくなるのですね。
こうして本業もこの不動産賃貸業も着実に行動し、成功をされている様子がとても参考になりました。
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