植森 宏昌
ウエモリ ヒロマサ公的介護保険制度をしっかり理解する必要があります
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この度、あいおいニッセイ同和損保が調べたデータに因ると、将来の自分の健康や病気に不安を感じている人は7割近くいるのに対し、自らの介護に不安を感じている人は4割にも満たないとの事でした。
調査結果から、健康や病気に不安を感じていると答えた人は全体の66%もあった事に対して、介護に不安を感じていると答えた人は、たった37.5%しかありませんでした。
理由としては、健康や病気の不安に対する備えについては医療保険に加入していると答えた人が57%もいました。
保険会社からすれば、まだまだ医療保険に関してはマーケットもあり今後も益々、普及の可能性があると分析するでしょうが実際はそうでしょうか?実際にお客様の立場に立って本当に役に立つ医療保険、がん保険が、どれ程、お客様目線で発売されているか疑問です。中には保険会社の利益優先的な商品も多々あるのを感じますしね。
一方、調査結果から介護に不安を感じていると答えた人の備えを聞いたところ53%が「特に備えがない」としており、介護についての理解が進んでいない現状がうかがえると、あいおいニッセイ同和は分析しています。これに関しては、日本人の公的介護保険に関する認識の薄さも原因している様に感じます。
実際、身内なりで介護を経験された方は、介護保険制度の現状をよく知っておられると思います。私が色々な方から相談を受けお話しすると、知らない方の中には公的介護保険で介護状態になったら全てが賄え負担は無いと考えておられる方も多数おられます。先ずは、現状を理解し正しい知識の元に自分で自分の身を守る備えをする事を忘れない様にして欲しいと思います。世の中、基本は自己責任ですからね。