植森 宏昌(ファイナンシャルプランナー)- コラム「住宅ローンが返済不能に?銀行の業績に陰りが。。。」 - 専門家プロファイル

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( 大阪府 / ファイナンシャルプランナー )
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住宅ローンが返済不能に?銀行の業績に陰りが。。。

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投資 資産運用 2009-06-14 02:17
2009年3月期の決算が発表になり昨今の金融危機から特に地方銀行では半数超の54行が最終赤字に陥入りました。

各行の発表に因ると今年度は黒字化するとの楽観的な見通し予想を立てていますが、金融危機や不況の影響もあり企業の倒産件数は4月まで11カ月連続で前年同月比でプラスを続けており、今後、益々増加する可能性があります。考え方が甘いと言うか、庶民の生活を知らない方々がTOPにいると浮世離れした計画しか立てれないと言うか、もっと現実を把握して欲しいものですね。

ここ何年か皆様も銀行に行き、しつこいぐらい薦められたのが「投資信託」と「外貨建一時払年金保険」ですよね?中には手数料を稼ぐ為だけに「銀行の預金よりも有利な運用ですから定期を解約して変更すれば良いですよ?」みたいなリスクを説明しない、いい加減な行員もおりトラブルが続出しましたね。金融不安に因る株価の下落も一因ですが、トラブルによる不信感からの影響もあり最近では投資信託の販売や外貨建保険の販売も振るわなくなり手数料収入が落ちてきているのが現状です。

そこで次に銀行が目を付けたのが住宅ローンです。実際、殆どの銀行が残高を大幅に伸ばしています。しかし、4月の完全失業率は5.0%と5年5カ月ぶりの5%台を記録し派遣切りやボーナスカットも含め雇用環境は厳しさを増して来ており住宅ローンはこの先、延滞が出てくる可能性が増しています。

大体の方が今月、来月に夏のボーナス返済があるはずです。ローンの延滞は今後膨らむ可能性があります。ボーナス返済を抱えている方で厳しい方は条件変更を含め1日も早く銀行に相談に行かれる事をお勧め致します。返済不能になってから「どうにかしてくれ」と銀行に行っても遅いです。なる前に相談に必ず行きましょうね。

今回の返済不能に因り銀行の不良債権は増加すると思われますが、銀行と言うのは上手く考えておりローンの保証会社を子会社で持っています。皆様も住宅ローンを組む際に不動産を担保に取られた上、保証料まで何十万円と一括で取られた記憶はありませんか?簡単に言えば銀行は子会社に振る事に因り二重に儲けてますよね?

不良債権となった場合、形式上は子会社である保証会社に移転される関係上、焦げ付きで損失が出たとしても銀行本体の決算にはほぼ影響はない様に損失の付け替えをしています。しかし、日本の税制は甘くなく子会社であれば連結ベースでは損失になる関係上、最終的には銀行の業績は悪化し株価にも影響を与える可能性が高いと言えますね。
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