竹内 和美
タケウチ カズミグループ
日本人の心「おもてなし」を再考しよう
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我が家には、おめでたいこと、嬉しいことが続いています。
その1つ、成人式を迎えた長男のお祝い膳を、自分で作ろうと思い立ち、材料を買い集めたなかで、
日本人の心、「おもてなし」のあり方や、仕事をすることの目的と意義を考え直す機会を得ることになりました。
今日は、そんなテーマで書きます。
まず、おもてなしのあり方です。
わたしたち日本人が、あるいは、日本の企業が国際競争力を高める1つは、
日本人の心「おもてなし」とどう向き合うかだと思っています。
曖昧な日本的ビジネスには、欧米人は冷ややかな目を向けます。
それは、もちろん、わたしも改めるべきだと思います。
「はい」か「いいえ」。答えは、どちらか1つであって、「考えておきましょう」とか、
「善処します」という返事は相手のためにも、自分のためにもならない答えだと思います。
また、仕事を作るために仕事を作る。そんなビジネスは、世界には通用しません。
ただ、多文化共生のある学習支援を通して感じたことは、
日本人の「おもてなし」については、関心が高く、学びたいと願い学習に意欲を見せる外国人が多く、
理解しようと熱心に学ぶ人が多いのは、日本の強みがそこにあるということです。
昨日、鯛の塩焼きをお願いできないか?という依頼に対し、
1つのお店は、「市場が休みで仕入れていないのでできない」と返事をされた。
1つのお店では、「市場が休みなので、多くは在庫がありませんので、これで何とかお願いできますか?」と、
冷凍庫の中で、在庫を一生懸命探して、引き受けてくれた。
一緒にお祝いをさせていただきます!と、担当者の表情と目が仕事をしてくれました。
おもてなしとは、相手の思いを大切にしながら、自分の思いを添えること。
これは、繊細な心の動きがなければできない、サービス業に従事するものがやる気をもって仕事をする姿勢から
発揮される力であると思います。
もう1つのテーマである、仕事をする目的と意義については、
まさに、この応対の差に表れるものだと思います。
仕事は、なんのために行うか?その目的と意義によって。
つまりモチベーションがあるかないかで結果が変わります。
この厳しい環境の中で、毎日仕事ができること、それすら奇跡に近い感謝すべきことだと思う人は、
自分の仕事を大切にすることができるのです。
決して作業にはなりません。
仕事があることに感謝し、プロの仕事を目指すのであれば、
祝い日には、何が必要か、どんな傾向かを考えた仕入れを行うのは当然のこと。
市場が休みだから、仕方がない
のではなく、
市場も休みはあって当然。だから、仕入れに神経を使った仕事をすることが望まれるのです。
サービス精神を学ぶために、わざわざ、日本に留学をしてくる人が大勢いるのです。
私たち日本人が大切にしないで、国際競争に勝つことができるのでしょうか?
多くの新成人が、今年も希望を抱き生きられますように。
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