大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「Where to be born in 2013 - 世界のどの国に生まれるのがいいか」 - 専門家プロファイル

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Where to be born in 2013 - 世界のどの国に生まれるのがいいか

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迷子になった日本の教育 2012-12-14 21:28

The Economist にこんな記事がありました。

“Where-to-be-born” index in 2013 【2013年に生まれるなら、どの国に生まれるのがいいか指標】

2013年に生まれる子供が大人になるのが2030年頃。 その頃に地球上で一番人間らしい環境を提供してくれそうな国。 そんなランキングが発表されました。 

1. Switzerland
2. Australia
3. Norway
4. Sweden
5. Denmark
6. Singapore
7. New Zealand
8. Netherlands
9. Canada
10. Hong Kong

地球的規模の経済危機にも関わらず、10位以内に並んだ国々は、国民の収入も上がってきているそうです。 確かに、カナダの給料水準はどんどん上がっているのを感じます。 

重大な経済危機にあえぐEUからはthe Netherlandsのみランキング。 大変なことになっているGreece, Portugal, Spain などはもちろん軒並み下の方にいます。 ヨーロッパの3大経済のGermany, France, Britain も入っていません。

ここの10位に名を連ねた国々は、独自の経済計画、教育方針(経済発展、社会の幸福に貢献出来る人材を育てる意味で)を持ったり(Switzerland, Australia, Norway, Sweden, Denmark, New Zealand, Canada)、また歴史的地理的な利を生かたりし(Singapore, Hong Kong)、発展路線を走っているようです。

団塊世代が残した巨大な負債を抱えるアメリカは16位です。 あれほどの規模の経済を持ちながら、将来への見込みは結構悲観的です。 経済新興国のBrazil, Russia, India, China ははるかに下の方です。 国内に解決すべき未解決問題が山積しているからだそうです。

お待たせしました。 日本です。

団塊の世代が残した超巨大な負債が重苦しくこの国の首を絞めて行きます。 解決法があるようには思えません。 その他にも少子化、超速で進んでしまった高齢化、まずいまずい外交問題など、たくさんありますね。 この国で子供を産んで大丈夫かな? 収入も下降しているし・・・。

日本は25位です。 それも、平均寿命が高いのと、料理の幅が広いのでかなり下駄をはかせてもらってのことらしいです・・・。

もっとショッキングなニュースです。

The Economist は1988年にも同じランキングを行っています。 つまり、今24歳の人が生まれた年です。 1988年のランキングは:

1. USA
2. France
3. West Germany
4. Italy
5. Canada
6. Japan
7. Hong Kong
8. UK
9. Sweden
10. Netherlands

USA, France, Germany, Italy, UK, Japan が跡かたもなく消え去りました。 正に失われた20年ですね。 一体、何をしてきた20年でしょうか。

1988年と2013年両方に登場しているCanadaに日本から留学生をずっと送り続けています。 Canadaという国の将来性を評価して。 

間違ってなかったと自信を持ちました。 私自身もカナダで人生の後半を過ごそうと思っています。 「どこの誰々さん。」「女の人」「何歳の人」などまったく関係なく、ひとりの人間としての存在を大切にしてくれるからです。 空港に降り立っただけで、「人間としての尊厳」を感じます。 

子供は、自分で生まれる国を選ぶことが出来ません。 宝くじのようなものですね、どこに生まれてしまうかは。 

宝くじにはずれたかも・・・・と思っている方は、今からでも遅くないですよ。 1位から10位の国に冒険に行ってみませんか? 大きな宝物がみつかるかも。

なるほど、こんな生き方が出来る国もあるのかぁ。 元気になるかも知れません。

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