大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダ留学に必須のCritical Thinking:指導者からの提案」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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カナダ留学に必須のCritical Thinking:指導者からの提案

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留学 大学・高校正規留学 2024-05-04 10:44

コラム「カナダ高校留学:留学生への教育不在のBC・オンタリオ州に要注意」へのコメントに大いなるパワーをいただきました。アメーバブログにいただいた公開コメントです) 

「現在娘がBCの私立女子校に通っています。大学は日本を予定しているため、大学受験に差し障りのない中2で、1年の約束で留学しています。留学生への教育不在、その通りだと思いました。 

海外はトップアップの教育、日本はボトムアップの教育という根本的な違いをAUS在豪時に痛感しております。だから、日本人留学生たちが落ちこぼれて気を病んで帰国していってもこんなもんなのかな、と思っていました。ただ、かわいそうだな、と思ったのが、出来ないから学年を落とし、留年で同じ学年、成績が奮わなく進級が厳しいから途中で気を病み退学し帰国していく子たちです。ELLやチューターをつけたりしていたようですが、身にならなそうな課金システム。 

日本人留学生は、途中帰国する子も多いと聞きました。留学生をフォローしてもらえるところを知らなかったので、大澤さんを早く知っていたらお願いしたかったです。きっともっと有意義な時間が過ごせただろうと思います。今後の留学生のために、こういうところがありますよ!と学校にお伝えしたいのですが、いいでしょうか?」

 

日本から英語圏に未成年を簡単に送ってしまう親のなかには「日本の教育」と「外国の教育」とは同じであるとの、大きな間違った思い込みがあります。

もともとなぜそんな思い込みを持ってしまうか自体が不思議なのですが、エージェントの嘘だらけの勧誘に騙された思い込みでもあるのでしょう。 

日本は指導要綱がガチガチに決まっており、それに従い皆同じ教育を受けます。そこに大きな不満を持った親たちが、私立での教育に走る気持ちはとてもよくわかります。

が、もともとの「受験」を柱にした「過去の事実」のみを教え込む教育はどこに行ってもそんなに変わりません。

ゴールが大学受験だからでしょう。

そのゴールへのルートに生徒を乗せない限り、日本での学校は存在すら出来ないように見えます。

 

カナダは、まず全国同じカリキュラムなどありません。

(それも知らずにエージェントが「ここがいいですよ」に、調べもせずに子供を送るのにも唖然です。)

州により教育には自治権がありますので、まるで外国ほど異なります。

先日のコラムで指摘したのは、そんな自治権の濫用とも言えるBC州とオンタリオ州の高校についてでした。

 

まずは、ここまでは基本知識として留学生とその親が認識すべきことです。

 

そして、次なる立ちはだかる壁とは?

クリティカルシンキングです。

特にGrade10以降、すべての科目がクリティカルシンキングの深さで成績をつけます。

カナダの生徒たちは、生まれた時から周り中に存在するクリティカルシンキング。

しかも、小学校・中学校と丁寧にその思考法をどう学問に使うのかの訓練を受けています。

 

Critical Thinkingが深く理解出来る生徒しか大学に行けない国、カナダです。 

そこにポイッと放り込まれた日本人。

脳が爆発するほど、一体何が起こっているのかわかりません。

コメントが指摘する「ただ、かわいそうだな、と思ったのが、出来ないから学年を落とし、留年で同じ学年、成績が奮わなく進級が厳しいから途中で気を病み退学し帰国していく子たちです。ELLやチューターをつけたりしていたようですが、身にならなそうな課金システム。」

ここに落ち込んで行きます。

 

エージェントがあてがうチューターなどには日本の子どもにCritical Thinking指導は無理です。

日本というCritical Thinking皆無の国からやって来て、Critical Thinkingが一体何なのかも知らない子供への指導はNative Speakerには不可能です。

日本語でどう教育され、日本語でいかに曖昧・抽象的なOutput訓練を受けて来ている子どもたちかも想像すらつかないでしょうね、チューターには。

 

カナダ留学に必須のCritical Thinking。

学ぶのは簡単ではありませんが、強い動機を持ってカナダに来た生徒になら指導法は存在します。

 

現在カナダクラブから提供しているPrivateレッスンでは必要に応じ、Critical Thinkingの基本から指導をしています。

特に州試験(BCのGLA, AlbertaのDiploma Examなど)にはこの思考法が理解出来ていることが絶対必要条件です。 

方法は個々の能力に応じてかなりの変更を加えますが概要は次の通りです:

 

1.GLAなど、州試験。。。。。

 

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5.最後に、3番で生徒が書いたShort Answerを一緒に見直し、Critical Thinkingが欠けていた部分を見直します。


一応ここまでが、Prototypeです。

生徒のレベル・英語Writing力にもより、追加プロセスが必要になるケースも多いです。

 

生徒の脳が変わるのが目の前で見えますよ。

その後のカナダでの勉強も、一体自分のどこが遅れているので難しいのかがはっきりすることで、その後の進歩には大きな変化が見られます。

__________ 

そう、カナダでは上から「これが事実。これを覚えなさい。」ではありません。

まずは教科書に書いていることに疑いを持つこと、自分で調べて結果を出すこと、ここから始まります。

それぞれの生徒が観察・経験したことを高いレベルのOutputスキルを使い、表現することがカナダの教育です。

答えはひとつではありません。

観察・経験に基づいたことを論理的・批判的・客観的・科学的・具体的にOutputする。

これがCritical Thinkingです。

 

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