大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダで起こっている本当の話- 生活出来ない人がわんさか」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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大澤 眞知子

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( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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カナダで起こっている本当の話- 生活出来ない人がわんさか

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留学 大学・高校正規留学 2022-10-01 09:01

カナダのインフレがとんでもないことになってます。

スーパーに行くたびに「あれ?人が少ない。」「買ってるものが少ない。」と気がつきます。

特に、野菜・果物売り場は閑散としています。

そう、毎日の食品にも事欠く人が非常に多くなっているのがカナダの実態です。

 

それに輪をかけて、ガソリンの異常な高さ。

バンクーバーではLitre$2,50というすごいことに。

ここアルバータ(オイルが出ますが。。)では今$1.40くらい。

とにかく広い国ですから、ガソリンなしでは何も出来ないので、家計を恐ろしく圧迫していることは明白です。

 

インフレ以前からカナダの大問題だった、住宅価格の高騰。

政府がレートを引き上げた頃から住宅を購入する価格は少し下がって来ましたが、それでも普通の平屋(ベッドルーム2,バスルーム1.5)ちょっとした裏庭付きが、バンクーバーなどでは1億を超えますので狂気の沙汰です。

「え?住宅が高く売れる?」と、賃貸にしていた家がどどっと売りに出て、その賃貸に住んでいた人たちが追い出され、賃貸の空き家率が3%とか!のひどい状態。

 

そんなカナダの生活に苦しむ人達のストーリーをご紹介します。

 

これを読むと、現在のカナダのいわゆる「ホームステイ」がいかに非現実的なのかわかると思います。

食事の質が悪い(米とブロッコリを茹でたものだけー実はブロッコリーさえ高すぎて買えない人が多いです)、車の送り迎えをしてくれない、どこにも連れて行ってくれない(ガソリン高すぎです)光熱費を異常にケチる(カナダは高いですよ。日本の生徒は水の使い方と電気の使い方は荒いですね。まるで資源が無限かのように。ホストに苦情を言われる理由です。)などなど。

現在のカナダのホームステイの普通の姿です。

________________________

 

Story1

 

ガソリンを買うか、子供に果物を買って食べさせるかの選択を迫られるシングルマザー。

どちらも必要。。。。。

ガソリン価格の高騰は、私の銀行残高を吸い取ってしまっただけでなく、私の生活まで吸い取ってしまった。

 

銀行残高は100ドルの借越し。 払っていない請求書の山。 車を満タンにするには以前の2倍のお金がかかる。

150ドルで買った食品は前に買っていた頃の半分の量しかない。

今月はまだ払わないといけないものが残ってるのにもうお金がない:家賃、食料品、ガソリン、払ってない請求書の山。

 

私は貧乏。 政府が”below the poverty line”と呼ぶ貧困。 シングルマザーは働いて、働いて、子育てして、疲弊するだけ。

大学に戻ろうと計画していた。 大学の学位を取って、大学院にも行って。

ある程度うまく行ってたと思う。

GPAも3.8取って、複数の仕事を掛け持ちし、子供のために一緒にボランティアに参加し、課外活動にも一緒に参加し、子育てはひとりぼっちでこなし。 理想通りではなかったけど、ま、うまく行ってた。

 

生活は学生ローンと、Child support と、政府補助にも頼っていた。 大変だけど、頑張っていた。

2017年のこと。 大変だけど、これは一時的、長く続く生活ではないと自分に言い聞かせた。

 

悪化するなんて思わなかった。

そして。

パンデミック。

 

目の前で食料品の値段が上がっていった(9.7%の値上がり)。急上昇するガソリン代。

最初は、自分だけが困っているのではと思った。 最後のペニー(1セント)まで絞り出す生活を送っているのは。

でも、そうではなかった。

 

インフレという魔物によって、周りの人たちが金銭的に崩れて行った。

 

どこにも出かけなくなった。 お金がないから。

残っている生鮮食品で食いつなぎ、食べ物を買うお金を75%減した。 もちろん、健康になど気をつかってはいられない。

野菜・果物を買うことがめっきり減った。 高すぎて買えない。

Food bankにも行くけど、十分な食品はない。

 

全く経験したこともない貧困。 いくつもの仕事を掛け持ちしても、次の収入が入る10日前にお金は尽きる。

 

The deep shame of not being able to do more, even though you really are doing everything you possibly can.

  

Story 2

 

8年間のテント生活と車での生活と、手作りの掘っ立て小屋生活の後、BC州のシェルターに申し込み、待つこと1年。

諦めた。 

海の上に住むことにした。

公園で寝ても追い払われる、じゃ、ボート作って海の上に住むしかない。 と53歳のカナダ人。

 

青色のリサイクル用ゴミ箱を重ねボルトで止め、ボートが浮かぶようにペットボトルを使い、古いハイウェイサインを外壁に。

名前はBlue Dream. バンクーバーアイランドのビクトリア近くの海に住む。

 

シェルターにも入れないことから、最終手段として作ったボート。

2020年4月にシェルターへの申請。 数カ月後、再申請することに。 役所が「書類なくしたわ。」と。

(カナダではしょっちゅう起こることです。カナダですねぇ。誰も謝りませんし、責任も取りません。)

 

車中生活し、車が差し押さえられ、テント生活になり、決して来ることのなかった役所からの「シェルターに入れますよ」電話を待ち続け、とうとう諦めた。

 

妻は妊娠中。

 

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経済的に豊かだと言われているカナダで、Middle Classの収入はアメリカより多いと言われるカナダで、本当に起こっていることです。

この2つのストーリーが特殊なわけでもありません。

 

カナダにはこのような人たちがたくさん溢れています。

白人も、移民も、みな必死で生きようとしても、パンデミックとインフレに押しつぶされていくカナダです。

 

どこに行っても感じますよ、絶望を。

 

大学留学しているみなさん、世界の縮図のような多民族のカナダで、自由主義を唱え前に進もうとしているカナダで、正に未来を占うようなことが起こっています。

よ〜く観察し、学んで下さい。 そして、あなたに何が出来るか考えてみること。

 

高校留学?

今のカナダでは、無理やりやって来ても、あなたを見ている暇も精神的余裕もない人達が周り中にいっぱい。

食料品が高すぎて買えない、ガソリンが買えない、人たちが少しでも生活の足しになればとホストファミリーを引き受けます。

あ、高校留学ってカナダ政府の代わりに、生活保護費ならぬホームステイ費を払って人助けに来ることか?!

そうか〜!

それなら納得。

  

大きな価値のある留学をしたいなら

カナダには大学から、いらっしゃい!

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