大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「BC州の親が9月学校再開差し止め請求訴訟」 - 専門家プロファイル

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BC州の親が9月学校再開差し止め請求訴訟

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留学 大学・高校正規留学 2020-08-27 07:34

昨日のコラムでは、9月の学校再開について安易な”Don’t worry, everything will be okay.”を信用せず、”No, everything will not be okay.” の意見が高まっていることを書きました。

 

それをそのまま物語るように、本日のCBCニュースは、9月学校再開差し止め請求訴訟を起こした親の話でいっぱいです。

 

子供がBC州の公立学校に通う親たちが、9月学校再開をただちに差し止めるようBC州政府を訴えました。

 

理由は、焦る学校再開は全く科学的根拠に欠け、生徒自身だけでなく、学校スタッフ、生徒の家族、そしてコミュニティ全体を危険に陥れるというものです。

 

まるで生徒とその家族をギニーピッグ(実験用の動物)のように扱う実験的な学校再開プランは、絶対認められないというものです。

特に、BC州はRemote Learningの機会をなくし、全員学校に戻ることを要請しているのも大きな理由です。

 

また、科学的根拠についても、現在BC州は50名以上の集会を禁止していますが、学校再開後は小学生は60名のグループを構成し、中・高校生は120名のグループで動くという全く論理的に理解出来ないプランを指摘しています。

 

マスクも、学校内の混雑している箇所のみが強制で、教室内は個々の生徒に任せるというプランにも、科学的根拠がないと指摘しています。

 

州政府に何度も話し合いを求めたが、聞く耳を持たないので最後の手段に出たと、親たち。

署名運動も始まっており、州政府の対応が待たれます。

 

すでに、Remote Learningへのオプションを否定されたカナダの親の多くは、完全なカリキュラムでのオンライン教育に舵を切っています。

希望者殺到のため、現在は順番待ちという正式オンライン教育が、今後のカナダ教育の主流となる可能性も否定出来ない現状です。

 

"Follow the science and follow the guidelines." これがカナダの親の主張です。


Greater Vancouver 地域最大の教育学区Surreyでも親が大きな動きに出ました。

 

4月から6月まで行われた学校からのRemote Learningの継続を求める運動です。

上記BC州方針にもあるように、9月からは全員学校に戻ることが要請され、登校しない生徒は自身で完全オンライン教育に移行(実際に通っている学校からの教育ではなく、独立したオンラインのみの教育)するよう言われています。

 

そんな切り捨ての選択しではなく、すべての学区の生徒がHybrid形式でオンラインと教室の授業併用、またはオンライン授業を続けることを認めろという要求です。

それにより、生徒たちはCovid-19の様子を見ながらスムーズに教室での授業に移行出来、生徒の家族、コミュニティの安全も守れるということです。

 

特にサレー学区は生徒数が異常に多く、PEの授業を廊下で行うところもあるほど混雑しています。 そんな中の学校再開でのPhysical Distancingは不可能なのも親が危惧している点です。

 

「生徒と、その家族、住んでいるコミュニティにRussian Rouletteをさせるような実験は止めろ!」

 

さて、本日BC州教育省の会見があるようですが、どんなことを言うのか注目したいです。

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エージェントから無責任に「学校が始まりますよ!」と言われ、カナダに戻ってきた高校留学生のみなさん。

9月からの学校再開は、まだまだ障害が多く残っています。

 

真剣なカナダの親たちが今後動きをエスカレートさせ、「こんな非常事態にアジアの国から親元を離れ、わざわざカナダに来た未成年はカナダ社会への脅威でもある」と思い始めることが起こる可能性もあることにくれぐれも注意しておいて下さい。

アジア人への攻撃も、まだまだ続いているカナダです。

 

高校留学生はカナダ社会の一員ではなく、来なくてもいいのにやって来た一種迷惑な存在であることも理解し、周りを観察し慎重に行動することを忘れないように。

 

トラブルに巻き込まれたらただちに大使館・領事館に連絡すること。

トラブルについての個人的な相談にはメールで対応していますので、詳細を書いて送って下さい。

 

Be very careful.

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