大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
Battle River-失敗高校留学プログラムの成れの果て
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カナダ・アルバータ州北部の地域からのニュースです。
Edmontonから東に車で1時間ほど、Camroseという町を中心とした地域のスクールボードBattle River School Districtが困り果てているようです。
寂れすぎて学校経営が成り立たず、閉校になる学校があいついでいるとか。
なんで、そんな僻地の片田舎のことをコラムに書くかって?
実は、日本からの高校留学生に非常に関係ある内容なんです。
昨年1月に行ったカナダ63のSchool District(教育委員会)に向けてのサーベイ。
「日本からの留学生をどれだけ真剣に扱っていますか? エージェントが嘘の情報で日本人を勧誘して来ていることを知っていますか? エージェントをどう管理していますか?」などなどの質問をメールで一斉送信しました。
無視を決め込んだところが多かったですが、返信率は17%。
その中で、このBattle River からはこんな勇ましい返事が来ました。
「あなたが(コラムに)書いていることは気にいらないので、このサーベイには協力しません。」
あらあら。
非難は禁止。
内情についての質問も禁止。
Google翻訳な何かで私のコラムを頑張って読んだみたいですね。
カナダの高校留学を褒め称える内容しか認めないということ。
ウェブサイトには「世界中から留学生の集まる場所です。」とえらく威勢がいいですが。
綺麗事だけ信じて留学して来なさい!ですか。
入り込んでいる日本のエージェントを見てみると、ごまかしかインチキかと見紛うエージェントの名前が出てきます。
過去にも相談を受けたさい、このエージェントがこういったから。。。と名前がよく出てきますね。
怪しいな〜と思ったこの地区。
偉そうで怪しい態度の裏にはこんな問題が隠れていました。
この地区からの人口減少、それに伴う生徒数の大幅な減少により、政府からの予算もカットされ、多くの学校が閉鎖に追い込まれているというニュース。
なんと、この地区の生徒たちはスクールバスで90分かかって通学することになるとか。
1995年からは25%もの生徒が減少しました。
それを補おうと留学プログラムを始めてはみたものの。
「批判は受け付けない」「質問も禁止」
しかも、それを文面にまでしてしまう傲慢さが災いしたのでしょうね、留学生を呼び込み、授業料を稼ぐことにも失敗したようです。
使っていた日本のエージェントも5流。
これでは、寂れる一方なのも仕方ないですね。
もともと、こんな北の果ての極寒の場所に日本人高校生?と不思議に思った地区でしたが。
さびしぃ〜〜。
お役所仕事よりも劣る対応が、自分で自分の首を締めた結果かも知れません。
I told you, Battle River!
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